pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

何が落としどころやねん

 昨日、ロシアがウクライナへ全面侵攻を開始しました。宣戦布告なしの開戦です。

 ロシアにとっては西側世界からの防衛縦深確保、歴史的にウクライナは長年ロシア領だった、という事で、国家としてのウクライナは認めない立場なんでしょうが、ウクライナからすれば、ソ連崩壊まで『タタールのくびき』ならぬ『ロシアのくびき』に支配された時間であり、折角得た民族自立を失うだろう戦争になる訳です。そうか、ロシア、そこまで考えていたのか。ほんのちょろっと東側の土地を得るだけでは満足しなかったのか。いやウクライナにしてみれば「ふざけんな」なんですが。

 もし、このロシアな戦争目的が達成されれば、交渉による国境線変更など、まどろっこしい事しなくても武力でやればいいぢゃん、という自力救済の時代がやってくる事になります。中国は台湾に侵攻するでしょうね。だからロシア支持していてるのだし。

 これを阻止する為に他国が軍事介入する事は、表向きはできないでしょう(裏側なんて、いくらでもあるけど)。NATO加盟国ではないし、アメリカが正面切ってロシアと戦う事に踏み切るのか?っていうと、アメリカ世論がどーなっているのか知らんから判らんし、ウクライナアメリカが望む利権があるなら、世論がどーあろうとやるだろうけれども、そういうものがあるのかしらん。

 となると、ウクライナがどれだけ頑張れるのか、なんですけど、今読んでいる1979~89のアフガン侵攻とは違い平原が続くウクライナってロシア軍が得意な戦場なんですよね。アフガニスタンは山岳地ばかりでゲリラ戦向きだし、ソ連アフガニスタンの事情に不案内だった事もあって(それに限定的介入のつもりがズルズル深みにはまるという、一番やってはいけないパターンだったし)、十年間という歳月と膨大な資材、人材を消費して撤退に追い込まれましたが、ウクライナってロシアが慣れ親しんだ土地、戦場なんですよね。何百年も関わってきた場所だもの。ウクライナ軍がどこまで抗えるのか。でもロシアが制圧しても政情不穏なじごくのような場所になってしまうだろうなぁ。

 中国がロシアを支持し、ウクライナNATOなどのアメリカ陣営が支持するという、大陸国家側と海洋交易国家側の対立がそのまま持ち込まれたようなイメージ。これから何十年かは、これが世界の対立軸として規定されていくのでしょうかね。エネルギー資源の価格が上昇してきてからロシアの軍が再建されたイメージがあります。原発を停止したこの十年が、その時間のような気もします。原発を再稼働させればエネルギー資源への依存度が減り、ロシアに資金が流れる事が減少するのでしょうかね?

 まぁ限定的な上に浅薄な知識しかない素人の考える事なんて、この程度なんですけれど。

 あ、昨夜のカニみそバシルパスタ。まぁまぁいけましたよ。だから赤葡萄酒一本で収まらず、250ml缶の白発泡葡萄酒を一本空けてしまい、ええ、今朝は少しアレでしたよ。平日なのに・・・バカぢゃないの?(バカです