pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

久しぶりなんですよね

 新装版なんだから当たり前なんですがね。

 

 読んでいたら、なんとなーく2050年代みたいな感じです。作中の時代設定が。超音速の貨物飛行機が運用されているって感じだから、まぁ現代ではないよね・・・んでも自分が子供の頃の1970年代後半から80年代って、未来の航空機は超音速機がスタンダードになるって信じて疑わなかったなー。コンコルドみたいな機体が主流になるって。まさか速度よりもコストの時代になるとは思わなかったもんなー・・・ま、考えてみれば当たり前で、採算が合わない速度競争なんて、やる意味ないですし・・・でもコンコルドが現役引退して、後継機はないですって話を聞いた時は、寂しかったなー・・・ないよね?聞いたことないし。

 物語は宇宙開発で必要不可欠、かつ地球から持ち込むにはハイコストで人間の宇宙活動を制限している資源、『水』を彗星の頭を防熱フィールドで覆って遠衛星軌道に浮かべた前回から、メインの弱小企業がその採掘権を得て、先行投資やら開発やらに勤しんでいる・・・というか、プレゼントされた超音速ロケット発射ベース機を「こんなん使えるか!!」とかわめきながらなんとか実用運営しようと悪戦苦闘している時、正体不明の超音速機に襲撃されるというところから始まります。

 やっぱねー、ネットとか経済が深化するとラスボスはこんな感じに落ち着くのかねぇ、とか思ったりしたり。って、この小説事態二十年ほど前が初版だからねぇ・・・通信衛星スーパーコンピューターを当たり前のように搭載して運営する日がくるのかね?素人からすると高性能機ってメンテナンスが大変で、衛星ってたいていのトラブルは自前で何とかしないと使い続けられない代物だって最近解説動画とかで理解したものですからね。考える以上に地球上の人間が低層衛星軌道にあがる事さえ大変だと。

 宇宙戦艦ヤマトは気安かったなぁ・・・ガンダムは上がるより地球に戻る方が大変って描写が多かった記憶が。でも考えてみるとマゼラン級の全長三百メートルもある巨大船を大気圏離脱させるなんて、超技術ですよねー。現在主流の化学燃料による燃焼噴射の効率って、ほぼほぼ限界まで達成しているみたいなので、更に高出力のものにするとエンジン自体が持つのかね?とか思ったりしたり。

 このシリーズからですかねぇ。超技術じゃないけれど、ほんのちょっとだけ現代よりも進んでいるSF小説が楽しいって感じられるようになったのは。

 次の次から新作らしいですので、楽しみに待ちます。たぶん笹本さんはひぃひぃ言っていると思うけど。