pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

評伝

 眠い日々です。ゲリラ的に眠い。まとまって睡眠をとると六時間弱で目覚めて、日中ハイになっていないと眠くて仕方ないという・・・こうなると日本にも昼飯後のシエスタをとる習慣があってもいいと思うんだ・・・けど、いざそういう習慣ができると寝付けなくなるのでしょう。厄介な。

 胃腸の調子がそんなに良くないので飲酒を自重しています。少なくとも週二回ぐらいまで絞りたいかな。絞ればいいんよ、人さまと飲むことは、そんなにないので。お腹の調子が良くないと飲みたいとはそんなに思えないし、そして飲むと勢いづいてしまうという奴。まるで「イヤよイヤよも好きのうち」みたいな。違うか。

 とにかく便の調子が改善するまで、飲酒は週二回にしやう。

 そして読み終えた評伝。

 

 歴史研究者の手になる評伝なので、塩野七生さんの『フリードリヒ二世の生涯』とは異なる感じになるのかしら、と思い借りました。意外な事に、生涯を通じてローマ教皇の権威・・・宗教的なものではなく世俗的な支配欲と戦い続けた印象があるのですが、時期的には融和な関係であった時期もあったようです。特に長子ハインリヒ七世の反逆に対しては時の教皇グレゴリウスとは協調していたみたいな。

 あとはだいたい塩野さんの評伝と変わらないかな。支配方法は、ローマ法を参考にして法典をつくって、それが近世まで南イタリアでは有効であったとか、そういうところが最初の近代人的な評価になるのですが、しかし網羅的に支配した訳ではなく、各種支配単位をそれぞれの方法で個別に支配していたみたいな感じですかね。そしてそれは母方のシチリア王家の支配方法でもあり、中世的と言えば中世的です。あと古代的な広く浅くの徴税であった訳ではなく、それなりに過酷で、戦争を課税の目的にするところなんか、中世後期の王侯たちのやり口ですよね。そういう意味では、やっぱり近代の入り口に立っているといってもいいのかな。網羅的な徴税体制って自分が知っているかぎり英仏百年戦争中のフランス王シャルル五世が嚆矢みたいな感じだし。しかもシャルル五世の施政も評判が悪く(当たり前か)、彼の死後は税金制度は廃止された筈。

 まだまだ国民国家の意識は薄い・・・いやない時代ですからね。領民からすれば王侯は自分たちを守っているというよりも、王侯同志の財産争いをしているってイメージが強いでしょうし。ジャンヌ・ダルクの登場も「フランス人の悲鳴」というよりも外国人に痛めつけられた人々の悲鳴ってイメージが強く、国家フランスを意識したものではないよーな気がする。そういう位置づけは後世から敷衍できるけれども、同時代人には、そんな意識はないんでないかなぁ・・・そんな事を思いました。