pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

二日連続マダミス

 土曜日は劇中劇のある珍しいマダミスを、日曜日は四人用のミニマダミスをやりました。んで最近思ったんだけど、ゲーム中に真相にたどり着けるのって、たぶんに運次第な面が強く、個人的に一番の楽しみは終わった後の種明かしで「なんだってー!!」と叫ぶ事かも知れない、なーんて思ったりしたり。もちろん謎解きも楽しいのですが、何処かに限界が生じるよね、と。時間的な制約、入手できる情報の運、不運。コミュケーションの取り方・・・つまり謎解きメインにするともにょるかな、と。全体的な物語性を楽しめる作品が自分は好きなんだろうなぁ、とか思ったりしたり。もちろん二日楽しませていただいたマダミスは、両作品とも面白かったです。にひひひ。

 あと『鎌倉殿の13人』。曽我の敵討ちエピソードで、ああ、こういう風ね。すけべ心で助かる頼朝ですが、そろそろ自分が役割を終えているのではないか、という不安を抱いている・・・次々回ぐらいで亡くなりそう・・・あと武芸はともかく緊急時の判断力に優れていると表現された頼家くん・・・そっか危篤状態になったのが不運みたいな描き方するのかな。んで範頼の件、結構深く描くおつもりのよう・・・今回と思ったけれど、次回彼がグッバイ!!

 それから姫の前と義時の関係、史実だと八重と義時の関係に近いのですが、こちらは完全に創作ですねぇ。まぁ八重との関係性を思えば史実通りにするとキャラ崩壊してしまいますもん。

 そして読みか終えた本。

 

 表題通り、第二次大戦で活躍した将帥たちの読み物です。この辺のエピソードは良く知らなかったので新鮮なのですが、この分野も近年、研究が進み、彼らも生きている間は自分たちに都合のいい印象を自ら広めていて、亡くなって、関係資料とかも公開されて研究が進むと、そうでもないぞ?こいつの手・・・真っ黒ぢゃねーか!!ってというのもしばしば。その傾向は生き残ったドイツの将帥に多く、アカンことは全部ナチスのせい、ヒトラーのせいにして、戦時中、自分も全滅戦争に積極的に関わったとか、人種差別・・・虐殺を良くて見て見ぬふり、だいたい解っていてその行為を当然の事と理解していたって人がほとんど。植民地主義帝国主義者のもっとも黒い部分を担っている感じ。

 組織的にダメな連中ってというのは日本軍部で、何というか、イヤな連中というか、近視眼的な連中が多いよな、と。だから負けたんだけど。

 連合軍側の将帥も自らを演出する事、同じようなもので、繊細な性格を粗暴や豪胆な言動で隠す人は珍しくない。あと、リソースに恵まれている英米軍の将帥は、実戦指揮官よりもマネージメント能力に優れる人が評価される傾向にあるっていうのは、初めて知りました。ま、必要な時に必要なだけ必要な場所に人、モノがないと戦いに勝てないのが戦争ですもん。基本を満たす事に長けた人が多ければ勝率は高くなりますよね。

 そのリソースに恵まれない側の日本軍をインパール戦で徹底的に叩いたイギリス軍の将軍が、階級主義のイギリスでは珍しい兵士からの叩き上げっていうのも面白い・・・というか、一般社会が階級社会だからこそ、非常時の組織である軍隊は、アウトローとか、はぐれものとか、そういう人材に活用の場を与え、評価しているのがイギリスの軍隊文化だったようで、何処までも学閥、官僚主義な日本軍とは違うなぁ、と思ったりしたり。やはり息長く勝者であり続ける連中って、どこかに柔軟な部分を持っているんだよなぁ。硬直しているからこそ、状況の変化とかに対応できなくて崩壊するとも言えますが。

 そんな本でした。