pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

水蒸気の中にいる感じ

 名古屋は今季初めての熱帯夜だったそうです。へぇ。

 でもまだ冷房が入るよりも、そのままの方が寝つきがいいかも知れません。この後、どのあたりで涼しい方を求めるようになるのかなぁ。涼しい方が目を覚まし、冷房を止めて、だんだん暑くなると睡魔が訪れるという習性を最近体得したみたいに思えるので。車の冷房も眠気覚ましになっている・・・

 さて今月はあんまり漫画の新刊を購入していないのですが、今週は二冊買いました。でも、感想を書くのが難しいかなぁ、と思ったりしたり。

 

 最終巻です。まぁこのテーマで長々と話が続くはずもないですし、孤独な、そして追い詰められた人間がテロなり犯罪なりに染まっていくというならば、人との繋がり、相談できる人を増やす事、助け合える繋がりを増やす事が、そして裏付けを得て行動する事が身を守る事・・・になるのですかねぇ。解っちゃいるけど、そうそう実行できる事でもないけれど。

 あとISILの温床がイラク戦争時に米軍が設営した刑務所であったというのは初耳・・・初目?まぁ初めて知りました。閉鎖された比較的人道的に遇される、食うに困らない空間で、その気のある人間がいれば、孤独で、精神的に追い詰められている囚人はその話に耳を貸し、説得され、ついには構成員候補となって刑期を終え世間に放たれるという。湾岸戦争の時にやり過ぎて非難された刑務所の轍を踏まないように行動したら、それが仇になったと。

 刑務所が再犯防止の啓蒙機関なのか、危険人物を物理的に隔離する機関なのか、どうにもこうにもそのあたりを勉強した事ないので判らないし、難しい話だよなぁ、と思ったりしたり。

 平和というのは、均衡によってもたらされるって話。『敵を殲滅する』よりも腑に落ちるのですよね。どうあがいても人間は他者が存在する訳で、その他者との牽制(尊敬、敬意、脅威、愛情、友情それら全てをひっくるめて)が均衡している場合、平穏な関係がある訳で、その天秤を少しでも負の方向に傾ければ、人間関係は殺伐とし敵対関係になっていく。国も人の集合体なのだから、そんな感じかなぁ。

 そいえば先日旧日本赤軍の幹部が刑期を終えましたよね。あのマスコミの扱いは間違っていると思う。贖罪したとは言え、彼女の行動によって世界は悲惨な経験をし、窮屈な状況をもたらされたのですから、彼女を持ち上げるのは間違っている。静かに余生を送るならば問題ないけれども、彼女の行動を肯定的に評する事だけはしてはいけないと思うのですよ。そして彼女を拒絶してもいけない。絶望が世界の敵となる原動力にもなるのだし。よく判らん文章になりましたな。まぁいつもの事かー。

 

 この方の漫画、エロ漫画も含めて買っているのって、アスリート的人体に対する愛着というのか、敬愛というのか、そんなものを感じたりするからなんですよ。古代ギリシア古代ローマで裸身の人体が神の似姿とされた感覚に似ているのではないかと思ったりしたり。ここには取り上げないのですが、最近女性タレントさんのヌードも含めた写真集を購入したりしているのですが、この身体を維持する事に努力しているのだな、と思うとスケベ心と同時に敬意を持ったりしたりして。美しく装うという事も才能だよな。生まれ持ったもの以上に、どのように自分自身を演出するのか、それに長けた人がタレント、モデル、俳優として活動しているのだなぁ、思ったりして。

 たぶん、この巻で主人公が尊敬するトッププリマドンナが電撃引退するから、そんな事を思ったのかも。自らが理想とする踊りを身体的に表現できなくなる。その予兆を本人が悟ったから引退する訳で、自らの努力が及ばなくなった時、人は退くのだなぁ、と。

 そんな事を考えながら、このバレエ漫画を読みました。