pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

去年も似たような事、書いてる

 プログを書かせていただいている「はてな」さんは一年前の記事ですって、時々メールをくれるのですが、昨年の7/12の題名も『眠れない』とかつけているし。まぁ昨夜もいつ寝たのか良く解らん状態だし、寝起きは目覚ましでしたが、夢見ていた途中だったので寝ぼけて腕が阿波踊り状態でしたし。体が慣れるまでは、結局こういう状態なんだなぁ・・・

 見たのは『鎌倉殿の13人』十四話~十六話。Twitter上で話題だった十五話ラストで赤ん坊が「ブエイ、ブエイ」と呟いているのも確認しました。なるほど。

 面白いもので初見の時、佐藤浩市さん演じる上総広常は、どう見ても年食った芹沢鴨にしか見えなかったのですよ。三谷さんの大河ドラマ新選組!!』の影響が強い。先入観は強いですね。ところがですね。小四郎の愚痴を聞いたり、「親しい人をブエイと呼ぶそうですよ」って、てきとー言われて、他の人間がそう呼ばない中、ずっと頼朝の事をブエイ(本来は『武衛』なんだけど、広常は最後まで本来の意味では呼ばなかったと思うので)と呼び続け、子供の頃に手習いしなかったから都の奴らにバカにされない為にと一生懸命手習いしたり、遺言のように残された「鎌倉殿の大願成就の為」にやるべき事を書き出したものといい、一途に頼朝に従った純情キャラになっている事を改めて感じましたね。

 殺されるシーンでも「何故だ?」っていう戸惑いとか、絶望とか、その恥も外聞もない姿に全てが凝縮されているようでした。骸になって横たわる姿に何の敬意も表されない事にも、あ、この人は芹沢鴨以上の生贄として物語に捧げられたのだなぁ、と感じました。芹沢鴨の死は必然とも感じたけれども、広常の死は政治的に正しくても感情的には飲み下せないものなので。

 そして広常の死を境にして喜劇的要素が劇的になくなっていく。身内、馴れ合いの集合体であった坂東武士たちが利害が競合する宿敵になっていく・・・

 これって、最初は「好き」とか「やる気」だけで集まっていた集団が、内輪もめ、利害関係の争いの果てに一つの方向性を見つけ、そこに向かって走らなければ集団が崩壊する、そんな状況ですよねぇ。自分は「好き」と「やる気」だけで集団を回す事は経験したけど、敵対関係まで抱え込んで一つの方向に集団を走らせるところまで行った事はないなーっと。対立関係を抱えてまで集団を維持する意味を見出せない。対立関係を内包してでも遂行する目的意識を見つけた事がないって事なんですかね。

 そう考えると自分、感情の人だよなぁ、とか思ったりする。

 日曜日のドラマ再開まであと十話分で、一晩三話見れば追い付く勘定なので、どうせ寝付けないなら見ていくでありますよ。まぁいずれ出るであろう円盤は必ず購入しますがの。どんどんつらくなっていくんだよなぁ。義仲のあっけない最後とかも辛かった。有能だけど状況に合わせる事ができなかった人の悲劇として描かれているから余計に。

 これから活躍する義経も・・・ううう。