pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

とりあえず『ヴェノム』

 一時間半ぐらいという上映時間は平日夜に見るにはお出頃な長さだと思うのですよ、はい。なので順番的にはアレでしたが昨夜見ました。他の録画ストックは二時間前後だったので。

 

 原作漫画の設定とか知らんとアレなんですかね。「赤はヤバい」とヴェノムくんが口走っていましたが。まぁ形状はヤバいですね。しかも弱点も同じなので決定打ないぢゃん。まぁ宿敵カーネイジくんはヴェノムくんに輪をかけて自己中なので宿虫とのマッチングは微妙にズレちゃっている感じですね。

 あと敵役にも同情すべき部分を表現するのがマーベルさんは好きですかね?今回の敵役は収監されているシリアルキラーで、主人公のジャーナリストに半生を語って世間の同情を買おうとしたのかな?しかし独房の壁に書きなぐった、更に踏み込んだ抒情的な作品から(個別に見るとよく判らんが、全体像を見ると理解できるらしい)ヴェノムくんが未発見の被害者遺体の隠し場所を推定してしまって、記者君がそれを公表しないわけがなく、結果、シリアルキラーは世間の反感を買って死刑執行が早まるという・・・ヴェノムくんは優秀だけど、人情の機微というものが・・・あ、それは公表しちゃう主人公もそうか。だから婚約者にも振られてしまうのやった。

 刑執行前に文句を言いたいってシリアルキラーに言われて、ためらいがちに会いに行って更なる情報を求めるって、かなり厚顔だよなぁ、と思うのですが、そのシーンでシリアルキラーに噛まれて主人公の血がシリアルキラーに入り込まないと、今回の主題に繋がらないので、仕方ないよね!!

 主人公役のトム・ハーディって役者さんは二枚目から今作の三枚目、敵役、なさけなーい役も全てこなす事のできる方で、このヴェノムはなさけない役ですね。ここまで「しっかりしろよ」と言いたくなる役はないかしらん?

 自分が見ている日本のドラマとかが、ハリウッド演出に影響を受けた方がつくっている事が多いのか、ここ2000年を過ぎたぐらいから日本の俳優さんにもテンプレではなく、様々なタイプの役を演ずる方が増えたような気がします。特に主役級に。いやハリウッドものもそのあたりからテンプレなストーリーや演出が減ってきたのでしょうかね。韓国ドラマが流行っているのを見ると、お約束ストーリーは根強い人気があるのだろうし、お約束配役も安心感があるのかも知れないですけれども、自分的には、ある時は善人、ある時は悪役、ある時は情けない、ある時はヒロイック、そんな風に演じ分けができる俳優さんが増えてくれるのが、とても嬉しいです。

 特に『鎌倉殿の13人』みたいな群像劇ではそう感じますね。主人公義時の陰影が回を追うごとに深くなって行ったり、ちょっとした事で明るくなったりする、あの表現力は俳優さんやスタッフさん全ての力を結集した結果だと思うし。

 さてヴェノムは・・・あのラストだと次の敵は刑事さんなの?こういうヒーローものって主人公に協力してくれる存在がいるのが常だけど、それを担っていた元婚約者は現在の婚約者と遠くに行ってしまうみたいだし(安全のためだと主人公も納得している)、何故かスパイダーマンがTVに映っているシーンで終わるし。あ、スパイダーマンの最新作は録画してあるけど、まだ見てない。9/10の晩に見れるかな。

 あ、明日から二日ほど町内の旅行に参加してくるので明日の日記はないであります。エア読者の皆様、また来週お会いしましょう。