pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

いつまで蒸し暑いのやら

 週間予報を見る限り、残暑厳しい日々が続きます。一度朝の気温が二十四℃を下回った、つまり清々しい時があったような・・・その時の朝寝の気持ちよかったこと!!そういう日常が早く到来してくれないかしら、思うのですけれども、蒸し暑い朝は続きますねぇ。まぁ寝苦しいから朝起きる事ができるとも言えますが。

 先週末北陸旅行で蝉の声を聴いた時は、その時は名古屋近辺では鈴虫の声を聴いていたので、おやおや季節が逆転しているかも、などと思いましたが、日曜日に名古屋でツクツクホウシを久しぶりに聞きましてね。あ、夏はこっちでも終わっていなかった、と実感した次第。

 それで勢いで牛ホルモンの南インド風(マスタードシードとシナモンを使用し、トマトの酸味を残した感じに。そして鰹節を入れております)をこさえました。美味しかったけど、油、多かったね。あれなら一日一食でも過ごせそう・・・

 そんなこんなで読み終わったもの。

 

 この漫画のいいところって、応仁の乱が終わってすぐに戦国時代になった訳でなく、しかし戦災やら天災やらで不作、凶作が続いて社会が疲弊していることを、主人公たちのわが身の事として表現しているとこですよね。他人事みたいに「民が苦しんでいる」で終わらせず、不作→年貢免除→自身の収入が減る!!ってところまで表現してくれている。そして年貢を額面通りに収めていては、不作凶作の時に貯えがなくなり餓死してしまう。民、地主、領主、荘園政所と、在地領地が一丸となって少しづつかすめ取り(政所や領主は多めにかすめ取ってる)、いざという時の為の備蓄にしている。しかし応仁の乱以降は不作、凶作が続きすぎ、それすらもヤバい。

 今川家の家督問題も、先立つもの(金)がない為に思うように進まず、ついに偽文書作成で何とかしようという、この涙ぐましさよ。

 次巻予告編では偽文書がばれてヤバいっっって雰囲気でしたが、結果を知っている身からすると大御所足利義政が実父足利義教の事績を調べてみたコマに全てが書かれているのでして、まあどういう演出にするかは次巻待ちです。

 あ、そういえば今回、新九郎は最初の妻となる人と巡り会い・・・いや見知ったって感じですかね。ずいぶんマイペースで物おじしない。けれども気が回る人です。いやまだ十二歳の少女なので結婚は先なのですけれども。しかし父親の小笠原政清にとっては最愛の愛娘でして、その小笠原殿の新九郎に対する心象はすこぶるいい。備中荏原の那須一族が伝える頼朝下文を偽文書と看破した考察を、酒の席でたまたま聞いて、役付きでないのは惜しい。取り立ててあげないと!!と伊勢一族総帥の貞宗に言っているぐらいですからね。

 次巻以降が楽しみです。