pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

何から書きましょうか

 読み終わったものも、見て興味深かったものも多い週末だったので。まぁ手元にあるから、これからにします。

 

 足利義満期後半から義政期の応仁・文明の乱以前までの、比較的安定した時期の研究を一般向けに分かりやすくまとめたもの、です。基本的には結構読んだ事が多かったのですが、足利義教の時代に延暦寺と対立し、部分的に焼き討ちした事件は、どうも義教は自分が門跡であった時期に延暦寺衆徒ともめたらしく、その因縁があったみたいというのは初めてかな?

 あとはもうはっきりと大名を「だいみょう」と「たいめい」で読み方を変えて使い方も変えてるようにしていらっしゃいますね。どうしても守護→守護大名戦国大名っていう段階的な発展が説明しやすいからって、「だいみょう」という名称が一般的なんですけれども、数年前から研究者の方たちも意識して「だいみょう」は貴賤問わず成功した人、「たいめい」が一族の第一人者的な感じだったかしらん?いずれにしても室町殿を支えたのは「だいみょう」ではなく「たいめい」と呼ばれていた人たちのようです。

 他には土一揆は民衆蜂起みたいに1950年代から思われていたけれども、指導者層は侍階級で高度な戦略を実施する事ができるし、大多数は都市周辺の農村やら飢餓で流れてきた流民で、略奪行為を行っていたとかなんとか。まぁ日常的な運転資金を高利貸しから調達していた都市民としては、借金棒引きは嬉しいけれども、いずれそうなってしまうかもしれないと貸し手が考えたら貸し渋りを生じて、必要な時に必要な資金を調達できない事態になるから、やらないというのが理性的な反応ですわな。

 こういうまとめみたいな本が出ると、今現在研究がどこまで進んでいるのか理解できてうれしいです。

 

 末っ子のハラペコ、お腹が満ちていると「可愛い」けど、空腹になるとケダモノダモノに変化する人だったのね。そりゃ無愛想でも必要な時に美味しい料理を食べさせてくれる子に懐くわな。しかし・・・七人のママンが美人・・・現在の姿しかまだ判らないので、つまり若い時代の絵が出ていないので、ママンを「お姫様」として守るってイメージにはどうしてもならない。女将軍のイメージそのままの人っぽいからなぁ。

 色々と明かされていない物事が、まだまだ多いですよ。次回が楽しみです。