pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

お腹、ヤバい

 絶賛身内接待中でござりまする。つまり、たらふく食っている・・・そして日中昼寝を繰り返している。いつにも増してダメな日常ですナ。そんな中で読み終えた漫画たち。

 

 今回はアクションが多めだからか、構図的に退屈する事がありませんでした。日常的な静止画はバリエーションが少なくなりがちって事ですかね。

 今回のエピソードで城塞都市ヴァイゼの領主が大変お気に入りの『悪党』ですね。自分も含めて周囲の人々のクソ具合も理解していて、自分がやらかしている事の報いを受ける覚悟も完了していて、『正義感』に燃えて改革しようと抗い殺されてしまった息子の敵討ちみたいな気持ちでお飾りの存在であった自分に実権を取り戻し、都市を反映させた。最強に属する魔族との取引で。そして魔族に呪いをかけられる事になっても「いつかはこんな日がくると思っていた」って従容と受け入れるのがねぇ。

 敵意や悪意を知りたいという魔族・・・「私ほど敵意や悪意を知る男はいない」ってゆって自分と過ごせば解るかもってゆっていたヴァイゼの領主。でも魔族、まだ理解していないようですよ。次巻はその感情を知る事になるのかな。楽しみですねぇ。

 

 これ、鬱になった作者さんのリハビリ漫画だったんですねー。内容じゃなくて、この漫画を描くことがリハビリ。その事が良く感じられるのですよ。ブラックラグーンで自分が感じていたセリフ回しやコマ割りの微妙な違和感がない。凄く思う存分やっている印象があります。あとリアルタイムで戦車戦闘指揮する漫画も初めて読みました。もしかしたらガルパンのコミカライズではあるかも知れないけれど、あっちはスポーツだけど、こっちは至近弾でも戦車に当たったら、付近にいた人間、ひき肉になる場合がある戦場だし、切迫感が違いますよね。そうやって先任指揮官はグッバイしてしまったし。

 あと、味方を危機に陥れた突出してきた敵の戦車。最終的に撃破されてしまうけれども、炎上するそこから逃れようとして出てきて、爆発に巻き込まれて亡くなってしまう敵兵士が、恋人同士らしい若い男女でね。敵兵士を憎々しく描かない、つまり互いに個人の事情など関係なく国によって動員された若者たちって感じがして、戦いの理由が善悪ではないっていう不条理感があって個人的に好きでしたね。

 できれば敵味方の動きが解る俯瞰地図がコマに差し込まれていれば解りやすいかも。でも『戦場の霧』を表現するにはない方がいいのかも?ああ、どっちなんだろう。

 広江さんの精神が安定して、この漫画もブラックラグーンともども描き続けてくれると嬉しいですねぇ。