pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

坂本龍一さんがお亡くなりに。

 少しびっくりしたので題名にしたのですが、著名人という認識だけですね、自分にとっては。何か好きな楽曲が思い浮かぶかな、と考えたのですが、『戦場のメリー・クリスマス』と『ラスト・エンペーラー』に音楽と出演で参加されて、『オネアミスの翼』の音楽に参加されて、矢野顕子さんの元旦那で、バラエティーにも出たりして、最近は政治的な発言も多かったなぁ・・・って感じ?YMOのメンバーが期せずして若い順にお亡くなりになっているなぁ、とか、そんな事ばかり思いついて、感じの楽曲に関しては・・・ああ、こういう曲を作っておいでだったなぁ、としか印象に残っていないという・・・

 自分にとっては同時代の『著名人』以上ではなかったのかも知れません。

 ご冥福をお祈りします。こうやって自分と同じ時代にいらっしゃ方が少しづついなくなってしまわれると、時代は変わっていくのだなぁと考え深く感じたりしますね。

 さて土曜日は金曜日の酒が残っていて半分眠っている状態で艦これイベントの新艦掘りをこなし、日曜日はCoCシナリオ『狂気山脈』の続きと『カタシロ』、そしてボドゲをやって飲んでおりました。充実の連休。んで読み終えた本もあります。

 

 摂関政治の頂点と名高い男の母、義母、姉、妻、娘、彼女たちに仕えた女房などの評伝集みたいなものです。王朝貴族にとって女性関係がどんな影響力を及ぼしたのか、という例でもあります。道長にとって幸運は、彼女たちの助力を積極的に得られた事ですかね。もちろん『平安貴族の小舅』と自分が勝手に読んでいる藤原実資みたいなうるさ型の貴族にも認められるフィクサーとしての優秀さもありますけれども、特に姉詮子の存在がなければ最高権力者への道筋で得られなかったでしょうし、妻倫子の公的私的両面のサポートも重要で、まぁ恵まれているよね、と。

 あと娘の彰子はそれとは別に天皇家の歴史的にも重要で、息子、孫が皇位継承する早い段階で天皇家家長になってしまい、以後亡くなる半世紀以上の間、天皇家はもちろん摂関の姉としても影響力を及ぼした、と。弟頼通の執政期は彼女との二人三脚であったといっても等しいぐらい。そして何より、その後にくる院政期の、つまり男性天皇家家長の時代に、先例として尊重されたのは彰子の執政期の事例で、院政期にも大きな影響を及ぼしたという・・・こういうと強気な女性をイメージしがちですが『女傑』と言ってもいいぐらいの存在感があったのですねぇ。

 そんな本でした。