pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

『勝利病』

 症状は異なるけど、そういう事かなぁ、と。TVアニメ『幼女戦記Ⅱ』でね、中立の同盟国が和睦の斡旋をしてくれる。国境線を戦前のものにし、賠償金もとらない白紙和平を打診された訳ですよ。作中のドイツのような国『帝国』は二つの国を屈服させ、ソ連みたいな『連邦』と英国みたい『連合王国』と対戦中。更に中立だけど『連合王国』側のアメリカみたいな『合州国』と、まぁ出てくる国々、ほぼ全てと交戦中みたいな感じ。つまり戦線では勝っているけど、人的、物資全てすり減らされて疲弊している『帝国』。これ以上戦い続ければ破産してしまう。戦争を終えるとしては妥当な条件・・・の筈ですが、『帝国』にしてみれば防衛戦争。流された血に見合った報酬を得られなければ戦いをやめる事はできない!!つまり理性では妥当と解っていても感情では飲み下せない、という訳。原作小説ではもっと切実で文民政府が戦時経済を止めてしまったら、戦時国債の利払いと支払いが発生し、国家が破産してしまう。どうあっても賠償金を稼がないと!!というエピソードが入ります。戦線を維持しているうちに和睦を、という望みを自ら断ってしまった訳でして、地獄へ真っ逆さまです。

 それを史実でやった国の、一エピソードを解説したのがコレ。

 

 この戦いでボロ負けしてたら日本軍は退勢に転じていきますが、何が原因かと思って知りたかったので読んでみたら、はい、実に日本軍らしいですよ。真珠湾から勝ち続けてしまい、「勝って兜の緒を締めよ」という成句などすっかり忘れて米軍を侮り、戦闘評価、つまり戦訓を学ぶ姿勢を失い、「てけとーやっても米軍弱いから勝てるやろ!!」という『勝利病』の症状。

 戦闘の経緯を読む限り、最大戦力で慎重にも慎重を重ねて仕掛けた『真珠湾攻撃』を半年前にやったのと同じ軍隊なのかと疑いたくなるほど、索敵は不十分、戦闘目標がミッドウェーの航空隊基地なのか、米海軍機動部隊なのかはっきりせず、艦載機搭乗員も熟練ばかりの真珠湾攻撃と異なり、教導隊に転出させた要員がいる為、未熟な搭乗員、整備員が多数いたこと、中途半端な戦闘指示で致命的な時間ができたこと、戦後生き残った将校たちの「仕方なかったんやー」という隠蔽目的の言い訳まで含めて、まぁやっちゃいけない事をこれでもか、これでもか、と積み重ねていましたね。ああ、ダメな連中・・・

 まぁしかし海軍も他の大日本帝国憲法下の他の機関と同じく、構造的な欠陥を持っていた組織でして(軍令部は天皇へ意見具申する諮問機関であり、実働部隊たる連合艦隊司令部への命令権を持っていない。それは・・・ええ?現場主義にしても命令系統、どうなっているの?)戦略目標、戦争目標を統一できなかったようですし・・・資源が限られている国故の戦争なのに、その資源活用が迷走というか、統一されていないって、何というか、毎回思うけど、日本って国は、第二次大戦はぜんっぜん善戦していませんからね?線死傷者の大半が病死とか餓死とかっていう色々破綻している軍隊ですしね。

 ああ、また残念なエピソードを読んでしまったわ。

攻殻機動隊第三話

 録画して一日遅れで見ております。『人形使い』のエピソードがAパート。コラム的なAIの事とか、全身サイボーグの話とかがBパートでした。Aパート見て思った事は、ここまで「犯人殺すな」のメッセージが込められたエピソードって自分はあんまり見た事ないなーって事です。パニックに陥った女性が、ホルスター下げた側の右腕にしがみついていて少佐は犯人の攻撃に効果的な反撃がとれない状況。駆けつけた新米トグサは、犯人憎しの感情丸出しで犯人の射殺を狙ってしまう。やむを得ず少佐はトグサのゴーストハックを行い、トグサの体をコントロールして犯人の足などを撃って無力化させる。

 お互いいい気持ちはしないけど、「事件を起こした犯人を殺しても構わない」と思ってしまうトグサに対して「死体は情報を語らない」と生かして確保する事を再三レクチャーする少佐。自分の身がかなりに危険にさらされているし、相手の銃弾の直撃も最後っ屁に受けている(まぁ無事だけど)。それでも犯人を生かして確保する事を最優先にするって、このシーン。漫画で読んだ時もそうだけど「悪を倒す」だけでは本質的な解決にはならないって事を教えてくれた気がして目から鱗だったと思います。あ、『アップルシード』でも似たような事を描いてみえたかな。

 結局のところ実行犯だけ捉えたり殺したりするだけでは不十分であり、その背後を調べていかないと根本的な解決にはならない。それも大きな組織相手では鼬ごっこになりかねない。その答えはこの後のエピソードでも語られますけど、何ていうかインテリジェンスの基礎を教えてくれたのが『攻殻機動隊』っていう作品だったなぁ、って思い出していましたよ。

 来週も楽しみです。あ、ちょっと嬉しかったこと。マレス大佐役で大塚明夫が出演されていたのに、ほっこりしました。

 んで読み終えたもの。

 

 気長にシリーズが文庫化(単行本ではないところがアレですけど)するのを待っている、ほんのり異世界SFミステリーものです。少し科学が別方向に発展している感じの1980年代だったかしらん。だからU国とかA州とか地域名が伏字っぽくなっています。今回も『そして誰もいなくなった』的なエピソードを含みーの、今後のシリーズにとって重要な話になりましたね。つまり、ラスボスのようなものが設定されたって感じ?

 ミステリーものは多くを語るとネタバレになっちまうからのぉ(とか誤魔化す

 続刊はまだ出ていません。気長に待ち続けるであります。

琉球の繁栄

 先日『琉球処分』、つまり琉球併合の流れを読んだので、ほんぢゃ今度は琉球栄光の日々を知りたいなぁ、と借りてみました。

 

 東南アジアと中国と、日本と朝鮮を結ぶ中継貿易の地として二百年あまり繫栄しました、っていうのが一番簡単な話なんですけど、しかし地理的立地に加えて当時の政治状況が重要で、琉球自身の産品を商売している感じではない。それが中継貿易の脆弱さなのかも。

 貿易全開の元朝がインフレの果てに破綻した事を受け、中国を統一した明朝は貿易禁止を国是にしてしまいます。そうなると中国沿岸部で交易して食っていた人々を中心に干上がってしまう。朝貢貿易という年一の国同士の『公式』な貿易は存続しているけど、物品の需要を賄うには程遠い。そうなると密貿易・・・倭寇が活発になりますよ、と。それを抑制する為に琉球王国だけ特別扱いにし朝貢を年複数回にしたり、航海技術、造船の援助をしたりして貿易需要の不足を補うバイパスとして中国側から『育成』されたって感じです。

 しかし『大航海時代』でのポルトガル人やスペイン人の参入、航海技術の発達、日本銀、メキシコ銀の流入など、中継をしない方が莫大な利益が期待されるようになると、当然琉球の地位を低下します。止めは江戸幕府の公認を受けた島津氏の侵略でした。

 通史を概観すると朝貢貿易がトラブルから制限されても、なんやかんやと中継地の立地をいかして東南アジア諸国と日本、朝鮮、中国を結ぶ貿易は衰えないのですよね。やはり致命的なのは石見銀山の生産増加と中国での銀需要の上昇ですかね。それまでの日本産品って硫黄、金、銅、刀剣、工芸品って感じで火薬原料の硫黄はともかく、他は奢侈品、或いは原材料って感じですわな。

 ところが銀は中国内の経済発展、通貨不足から切実に必要なものになりました。確か銀が採れないのに『一条鞭法』とか、それまでの現物納税から銀納税に変えた事も拍車をかけたのではなかったかしらん?

 いずれにせよ、琉球自身の貿易産品が代替をきくものであったのも致命的で、海外貿易の制限を中国王朝が緩めると、琉球経由してリスクを分散する必要もなくなる訳で・・・交易のメインストリートからローカルに転落してしまったと。航海技術とか造船技術も結局琉球としては習得しなかったようですし、読んでいるとなんか、歴史に咲いたあだ花感が拭えないのですよねぇ。

 琉球が独立国としてやっていくには、ものすごーく知恵を絞らないといかんかった、という事なのかな、と思いました。

七月だけどオクトーバー

 何故か名古屋では毎年七月の夏休み入り前に、ドイツ、ミュンヘンでは十月に行われる『オクトーバーフェスト』が行われます。まぁ日本では麦酒は夏の飲み物というのが常識ですからかね。例年必ず一度は出かけて二リットルほど飲み散財する事を習いとしておりますが、今年は去年と違い一人ではなかったので良かったです(小並感

 でも、十年ほど前に初めて行った時からすると物価高は如実ですな。こっちも胃袋がそんなに受け付けなくなってきましたので丁度いいのかも知れませんが、名古屋の梅雨明けが昨日でしたかね?蒸し暑いけど直射日光がなくて、比較的過ごしやすかったですよ。また来年も行きたいですな。

 んで見たもの。

 『ワールド・イズ・ダンシング』物凄い画質と動きで相変わらず魅了してくれます。主人公は芸に関しては天然の鬼畜になりうる、という事は理解しましたが、端から見ていると稽古に身を入れないくせに!!お頭の息子として相応しくない!!とか考える者もいる訳で、その軋轢が出てきたお話でした。次回は将軍さまの前で舞う話になるんですかね。楽しみです。

 『天幕のジャードゥーガル』モンゴルでの生活に否応なく慣れていき、どうすればいいのかと悩む頃ですが、漫画原作でも思ったけど他の物語なら、前向き修学意識が強い『ご主人様』に感動するところが、憎しみと復讐を一層強くするって展開が他とは異なるところ。んでその『奥様』ソルコクタニを幼女声で定評のある久野美咲さんが演じていらして、え、どうなるん?って思ったら、想像以上にソルコクタニ声でした(なんだそれ

 声優さんって凄いよねぇ。声だけで説得力を持たせる能力が、凄いなり。

 そしてシタラ=ファーティマはモンゴルの政争に身を投じる事になる・・・来週も楽しみです。

 『豊臣兄弟』本能寺の変を知った後で行った秀吉のプロパガンダは小一郎がやった事になりました。細川藤孝への説得もやっちゃうとはね・・・まぁ細川君が忍んで小一郎に会いに来る時点で、これはもう半ば以上明智にはつかないって事になるけど。

 絶望がトリガーになった明智君の本能寺の変もなかなかいいもんですね。そしてご本人は確実な手を打っているけど、味方になるものが少ない焦燥感も。この上に立つものの孤独とか焦燥とかを身に取り込んで、これから秀吉君はティリボーになっていくんでしょうかね。

 あ、あと伊賀越えしない家康ってのも新鮮でしたわい。この家康の狸っぷり素晴らしいですね。にひひひ。家康君はここからが本番ですからね。天下人への道を駆け上がるスピードが悲劇へのスピードって感じになっていくのでしょうかね?

 はい。今日はこんなところで。

歴史群像劇

 解ってはいたつもりだけど、久々に続刊を読んだらそんな気持ちになりました。

 

 主人公たるファーティマではなく、オゴタイの子グユクの動向に絡む話でした。モンゴルの宗教に絡む、シャーマニズムに絡んだ不思議な話・・・神話みたいな?

 初期のモンゴルの強さ。結束力って一族間の親しさの強さかも知れんなぁ、と思いました。少なくともこの物語はそういう解釈かも。物語の主な舞台がバトゥの征西・・・つまりヨーロッパまでの遠征の話なんですけど、首脳部はほとんど親族なんですよね。従兄弟とか義理の叔父とか、そんな関係性の人々ばかり。

 モンゴル帝国の安定性も、考えてみれば近しい親族関係があった世代までで、世代が下ると距離だけでなく血縁も遠くなり、親族意識もなくなり、地域支配も緩んでそれどころではなくなりって展開でしたなぁ。

 さてグユクが皇位継承に前向きになったような感じですけど、どうなるんでしょうね?次巻が楽しみです。

 

 歴史解説書の方です。モンゴルに関して、ちょろりちょろりと読む機会はあったけど、まぁ最新情報には接しておきたいなぁ、アニメの監修もされている方なら理解しやすいだろうと買いました。まさかあらすじまで載っているとは思わなかったので、しかも六巻までやっているとは思わなかったので、その部分だけは六巻を読み終わった後に読みました。他の解説書と異なり図説、イラストも豊富なので概念としてしか解らなかったものも理解しやすかったです。

 なんかプチ大河ドラマ効果みたいな出版物の出方というか、歴史ものはネタがあるけど出版機会がなくて、こういう「売れる」と出版社が思った瞬間に出版物が増えるのですが、こういうのも面白いなぁ、とかね。

 

 歴史繋がりで、こっちの方が早く読みましたけど。時代がイングランド王ジョンがフランスの領土をゲリゲリ失っている頃なんですけど、今までは物語の背景、設定、ネタだった過去の物語が俄然浮かび上がってきました。というか『復讐劇』を本筋ですかね。解っちゃいたけどジョン王が絡んでいたか。改めてこの王様の行状を知ると・・・こいつ、犯罪者として吊るした方がいいですぜ?(あ

 裏切られたり、敗北するのもさもありなん・・・でもそれだけだったら王位を失うけど、そうでもないのよね?どこかに最新のジョン王研究、日本語で読めませんかね?それこそ、この作品がアニメ化しないと・・・とかね?

 次巻も楽しみです。

読書感想の前に

 昨夜見た録画しておいた『攻殻機動隊』。可愛い少佐が見れてヨカッタですよ。荒巻のあの感じも、バトーのその感じも、トグサが家庭持ちである事も確認でけた。嬉しいなぁ。懸案の「なめくじ・・・」水着姿でオイルという状況でクリアしてまして、他人事ながら、ほっと一安心。んでこのシリーズ、必ず『つづく』的な展開で引くんですかね。まぁそっか。何でも知っている最古参ではなく新たな視聴者獲得の仕掛けはいくつあってもいいもんなぁ。来週は個人的に楽しみですよ。うふふ。

 んで関係ないけど読み終えたもの。

 

 現時点での最新研究成果、とみていいんでしょうね?アナトリア半島の小集団だった時代から、『トルコ人』に否定されて滅亡するまでを描いています。興味深かったのはメフメト二世が何故コンスタンティノープル攻略に執心していたか、の理由が個人的なもの以外に判明したこと。黒海とエーゲ海を結ぶ海峡が、航路一つに二つあるという、船乗りにはアレな地形なんですけど、それは陸側でも同じ事で、アナトリアとバルカンを支配する勢力が安全に双方行き来する為にはボスポラス、ダーダネルスの二つの海峡を掌握しなければならず、その為にはコンスタンティノープルが自国勢力以外にある事は大変不都合な訳で、オスマンはここを征服するまで、軍勢を移動させる為に貢納金を支払わなければならない事態になる事も。

 経済的にもここを掌握する事でアジアとヨーロッパの流通を掌握する事になるし、どんな犠牲を払ってでも征服する価値は、特にアナトリアとバルカンを主要国土として存立する勢力ならば、絶対条件にも等しい訳ですよ。

 後は・・・システムの新陳代謝の失敗が国家の健全な経営を阻害させ、他国から『病人』扱いされてしまうってとこですかね。そして止めは西洋の国民国家体制ですかね。それまでは宗教は別として、オスマン帝国への奉仕と忠誠のみが問われた『選良』によって運営されてきた帝国。しかしアナトリア国家とならざる得なくなるにつれて過半を占めるトルコ人の、自分たちが国家運営の主役ではない、という事実がオスマンなるものを否定する近代となりました。

 二十一世紀になってからは世俗一本からイスラムに寄り、そのせいかオスマンも再評価されてきているらしいですよ。

 んでそれに関連してこれも。

 

 ここまで穏やかな、しかし冷静に残虐行為をしてのけたヴラド三世像もなかったなぁ、と。でもちゃんと史実通り、落涙・・・何かをなした人物、と言うよりも、語られる言語によってその性格が異なる、つまり属する勢力によって評価が異なる人物である事が、著者あとがきで解りました。それがこの人物の、吸血鬼ドラキュラには飽き足らない魅力なんだろうなぁ、と思いました。無事完結、お疲れさまでした。

読み終えた本は二冊

 どちらを先に読み始めたというと、こっちですな。終わったのはこっちが後だけど。

 

 端的に言えば、琉球と言う国家が、大日本帝国に併合された話です。ややこしいのは、琉球が日本薩摩島津家と清朝に両属していた国であったという事です。日本の室町期、中国の明朝の時代に、勘合貿易といういびつな関係が交易促進を阻害させていたと。まぁ日本はへりくだれば大儲け。中国は面子が立つけど大損の交易関係なので日本はガンガンやりたい。中国はそんなに来て欲しくない。しかし交易品は需要がありお互いに欲しい。そこで琉球が仲立ちして交易関係を結んでいたと。その時期の琉球はそれだけでなく朝鮮とも東南アジア諸国とも交易しており、中国も琉球を優遇する事で朝貢貿易の回数を減らし、海外の産物を輸入する手段としていたと。

 しかしそれも中国での王朝交代、日本での徳川幕府成立、そして薩摩島津家の琉球制圧によって状況が変わります。ぶっちゃけて言うと、清朝の商人が日本や各国と直接交易をし始めたので琉球の重要度が下がった、という感じ。それでも清も日本も、自らに従う国家を欲した為、まぁ両属だろうと関係ないや、と琉球の立場はあんまり変わらなかった、と。

 問題は西洋諸国がやってきて自分たちの常識で国家は主権を持つものであり、それを持たないものは属国であるという解釈が入ってきたこと。西洋諸国の土俵で交渉しようとする明治日本にとって、琉球の存在が問題になり、これを併合しようと交渉という名の恫喝みたいな事をやったのが本のテーマです。琉球も両属の立場・・・従来の秩序維持の為に清朝を依頼し綱引きを開始します。別に琉球が楽園だった訳ではないし、なんなら先島諸島の住民には人頭税とか課して植民地支配みたいな事をやっているし、独立も自尊心と士族たちの既得権益確保がメインの話だし、だから国家の未来がどうのという話ではなかったし。

 とはいえ、日本もね、最初は何のかんのと言いますが(沖縄方言と日本語は親類語だけど、それが併合してもいい理由にはならんやろ。別の歴史を辿った『外国』なのだし。江戸時代までは、まさにそこに価値があった訳だし)、結局は四の五の言うな!!って感じになりますわな。大義名分なんて属国関係キモいから併合するわ、しかないもん。

 ただ平穏無事に併合した事をアピールしないと清との関係でトラブルが大きくなるし、清も別にロシアとかフランスとかとトラブルを抱えているから日本との関係を荒立てたくはない。そういう小康状態が琉球の旧来の権益や秩序を温存させる事になりました。三十年ぐらい。日清戦争で清が決定的に権威を失墜させてしまうまでは。

 その後は、まぁ日本への同化政策が炸裂して植民地支配が進行していったって感じですね。

 時に不条理、時に醜悪な醜態をさらす現沖縄県知事政府の動向の淵源には、こういう『征服』『併合』された琉球王国の怨念みたいなものがあるのかなぁ、とか思いました。