pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

映画を先に見てヨカタ

 少しづつ発売している全巻購入して読み終えたので。

 

 

 最初に見たのは映画版で、単行本二巻に主に描かれたエピソードでした。ノリとしては八つ墓村とかそんな感じで、過去に起こった事故から始まるっていうもの。なかなか面白かったし、何より主人公の久能整のキャラが面白かったので(なーんかポワロみたいに感じました。はい)、原作漫画の購入を開始・・・ええ、実写版が先でヨカタですよ。何故かというと、たぶんギャップに苦しむから。男性キャラはともかく女性キャラはなかなか絵柄と実際の人をすり合わせるなんて難しいです。あ、男性も難しいか(何人かを思い浮かべる

 作者の方は「ミステリーなんてものぢゃないです」という意味でタイトルをつけられたようでして、まあ微妙に違いますかね?犯罪を犯す犯人の心理が、ちょいと一般の人の想像を超えているところにあるものばかりで、つまり端から見ると理屈に合わない事、そんな理由で殺人を犯すか?という動機でやらかす犯人ばかりでして、心理学を専攻している主人公が良く見、良く聞き、良く感じ取って違和感から犯人を識別していく、みたいな感じです。推測先行というか、証拠かためとかは警察官ではなく学生なのであんまりないので、「ミステリーなんてものぢゃないです」という主張になりますかね。主人公自身もなかなかハードな子供時代で助けてくれた人を亡くしたり、それが恩師の奥さんだったりしているのですが(他人と一緒の部屋、一緒に風呂に入るなんて無理っていう潔癖症のようなところが、これまたポワロを彷彿とさせる)、思考も特殊で面白いです。

 んで映画では描かれなかったみたいですけど、なんか全エピソードを貫くものがありそうなんですよね。星座をモチーフにしたアクセサリーというか何というか、そういうのが各エピソードの犯人というか主要関係者に配されている感じ。そしてその鍵を握っていそうな人物が、こっちはてっきり何かの事件の黒幕かと思っていたのですが、主人公の恩人の弟。恩師の義弟にあたる心理カウンセラー・・・ふぅん?これはどういう事なのか。そして『女王様』だった自分の姉の死を追っかけている、もう一人の主人公ともいうべき人物が彼を怪しんで調べていたら、逆に「助手にならないか」とか言われて、も、どーなるんでしょうね?

 気が付いたら全部集めていたし。はい。続巻も楽しみです。