pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

昨日、書き忘れていましたよ。

 日記を、です。よほど飲む事に集中していたのですね。ダメ人間だなぁ(にやり

 今日はいくつか漫画とTRPGのルールを一冊買いました。『アニマアニムス』って奴。ちょいと知っている方がこさえたゲームなので(初期に「こんなゲームつくりたい」って呟いてみえた時、参考になるかならんか解らない事をごにょごにょ書き込んだ憶えがある)、そしてバディものだったので買いました。最近は衝動買いは控えているのですが。いつかやってみたいです。

 マンガの方は読み始めましたが読み切ったものはありません。そして『映像研には手を出すな』を大人買いしました。来週はそれらを読み散らす日々でしょう。

 そしてもうすぐ、本当にもうすぐ読み終わるもの。

 

  コミックス版に触発されて原作も手にしました。兵士の手記というものを時々読みますが、だいたい過酷です。そして人間が人間扱いされない。人間は人間を「人」として殺すのではなく、「モノ」として破壊するのではないか、と思えるほど、人間が兵器だけでなく、環境や制度、世論、そういったものに挽きつぶされていきます。

 酷いな、と思うのは戦時中のナチス・ドイツの行為もですが、国を守る情熱のままに(ある意味国のプロパガンダに踊ったとも言える)少女、娘たちが決死の思いで戦い抜き、勝利に沸いても、帰還するとまるで売春婦でも見るように扱われ、邪険にされるのです。従軍した女性たちにとっては、その多くが人生とは安らぎのない苦しい時間だったのではないかと思えるほど。

 男ばかりの軍隊にいったら慰安婦みたいなものと思われるのでしょう。実際、部隊にたった一人しか女性がおらず、指揮官の愛人となって過ごした女性もいたようです。その辺りは醒めたものですが、何とも切ない話です。

 捕虜に対する話もそうで、捕虜になる前に死ねと言われ、捕虜となる事が『非国民』扱い。日本の戦時訓みたいなものです。だからせっかく生きて返っても捕虜の経歴があると強制収容所行き。

 戦争は全てを叩き潰していきます。生活を、家族を、良識を、人生を。

 自分は最近、あんまりノーベル賞の事、マスコミみたく興奮する事もなくなったのですが、この作品が文学賞をとり世間に多く知られようになったのは評価したいです。

 人は読むべきです。戦争になった時に、そして災害によって社会が破壊された時、人は、こういう生き物になるのだという過去を知るべきです。