pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

一転して

 今日は暇です。通常ルーチンだと午前中に荷受け、事務、午後配達という感じなのですが、昨日はそれに加えて朝銀行窓口、午前中に配達。帰還して即昼食を採り(ほんとにそんな感じ)図書館に返却と借り。午後配達という感じでほぼほぼ店にいなかったのですが、そういう時に限って注文がない。電話がリンとも鳴らないという。おかげで昨日仕事を片付け過ぎて、今日はやる事を見つける方が大変という(大変とは言わない)。

 まぁ今朝はちょろりと注文が来ているので、明日は暇という事は、たぶんないと思いますけれども。

 月曜日には欲しい漫画の新刊があったのですけれども、久しぶりまとまった雨降りで外に出る気になれず、本日『ノラガミ』の新刊も出る事だし、という事で読んだ本は既刊を大人買いして絶賛読書中のこのライトノベル

 

  表紙がtoi8さんぢゃないですかー。好きなイラストレーターさんですが、自分、ライトノベルカテゴリーが基本的に苦手なのですよね。絶対的な価値観が個別名詞を飾りすぎている気がする。それがエンタメの宿命かとも思うのですが、自分が好きなSF作家さんがツイートしていたので、ほらな読んでみようかと。あ、帯の円城塔さんは嫌いぢゃないけど自分では咀嚼しきれない文章を書く方です。スミマセン。

 一巻、二巻は読み進めるのが苦痛になりました。はい。自分の苦手なテンプレート単語や形容詞が降ってわいて、学生生活がキラキラしていたりして、こういうのって『素敵な高校生活』というものへの憧憬が描かれているのかなぁ。現実の高校生活は、こんなにキラキラはしていないと思う。自分にとっては学生生活の中では一番楽しかったけど、今現在の方が環境も自分の境遇も断然楽しいと思っているので高校時代に戻りたいとは思わないし。たぶん主人公たちの幸せな時間を露骨に描いたら、こーなったのだろうなぁ、と。

 ところがですね。三巻になってからどんどん引き込まれていくのですよ。負け確定の運命とか劣勢の主人公組織とか、まぁ好物が明確になっていくのも確かなんですけれども、それよりも「バトルものって叙述トリックなんだ」って事に気づかれされましてね。確かに単純な殴り合いでは単調ですし、三谷幸喜さんは戦闘はドラマにならないと言ってみえました。ではどうするのかというと、読者も裏切り続けるしかないのですよね。『強い相手』に相対的に弱く表現されている人物が打ち勝つには、『強い相手』の短所をへろっと気づかれないように書いておいて、そこを狙いました、みたいな表現にしないと飽きてしまうという。週刊少年漫画を読まなくなった理由はそこにもあるのですが、しかしこれは書き手に多大な負担をかけ続ける事ですし、自分が書き手なら一つ二つ書いて、勘弁してくださいとドラマに逃げます。しかし伝奇バトルものって戦いの連続ぢゃないですか。ずっと読者を騙したり意表を突いたりしていかないとだれてしまう訳で、この作者さんは、凄いなぁっと。

 今自宅には読みかけの四巻が置いてあります。ええ、帰宅して読み始めるのが楽しみです。明日の最新刊は・・・19日に漫画の新刊が出るから、その時に購入かな。読み終えるのは随分先になると思いますけれども。