pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

高音が出た

 いや地声の音程がそんなに高くないですし、広域の音程が出る訳でもないのでアレなんですけれども、昨年の春以来、力づくで出していた高音を歌うと咳き込むという状況が、なんか昨日出なかったのですよ。車運転中になんとなーくNCISの歌のサビを歌った、あ、咳き込むことなく出た、と。

 んで自宅でよーつべ見ながら藤井風さんの『きらり』を歌ってみたら、苦しいけれどもサビが出た。この曲、一オクターブぐらいサビとそれ以外の部分に差があるんぢゃないかと思えるぐらい、高低が激しく感じられます(個人の感想です。音楽に関しては無学もどーぜん。んぢゃ君に無学ぢゃないジャンルがあるのかと突っ込まれると返答に窮するぐらい、ほぼ無学なんですが

 何が原因だったのだろう?単純に体力が衰えてきたからだろうと思っていたけど、湿度の問題?それとも新型コロナくんが関係?まぁ全ては憶測に過ぎないので、どーだっていいのですが(あ

 これならカラオケに行きたいなぁ、とか思ったりしたり。んま、一時的なものなのかも知れませんが。

 んで読み終えたもの。

 

 近藤さんの作品は、だいたいスムーズに読める質なのですが、これは最初の滑り出しがキツかった。誰でも一度は感じる身近な人へのいら立ちで致命的な、取り返しのつかない一撃を、それとは気づかずに軽いノリでやったしまった主人公。これって「いじめ」のそもそものきっかけっぽくないかな。いじめの加害者は遊びだと思ってキツい一発を加えてくるからナ。そしてそれは他人事ではなく、特別な事でもなく、日常的に起こりうる事で、誰だって加害者になるし被害者にもなる話・・・それ故にキツい。

 問題はそれを反社会的なんちゃらにつけ込まれて違法な物品の運び屋にされてしまうこと。そこからハードでボイルドな展開が待っているのかと思いきや・・・そこから加速度的に読むスピードがあがりましたね。

 ウイグルの問題はもう三十年以上、あるいはそれ以上の長さがあって、エスニッククルージングの根底にあるのが独善的な『善意』にある場合、改める事が難しい絶望的な状況になるということ。加害者に『悪意』がない場合、抑圧が『善意』なのだから何も間違った事はしておらず、恥ずべき事はしていない・・・だけど外国には知らせないって、やっぱりマズイと思っているんぢゃねーか、という。

 これも『いじめ』の問題と同じで、かつてキリスト教国やら、ドイツやら日本やらがやらかした事も、ロシアや中国だって相手を変えてやらかしている訳で、いかに『善意』というものが自分本位でバカげた行為かという事に気づかないと、余計なお世話になりかねない。余計なお世話以上の『抹殺』になっているのですけれども。

 最後には『砂漠の悪魔』がなんであるのかが解る訳ですが(人ではない)、なんていうかね、反社会的って人たちも人間であり、それ以上に恐ろしいものが世の中にはあるんだなぁ、という話でした。

 また近藤さんの作品、読みます。