pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

ヲワタ

 いや、艦これの2022冬イベです。自分はヘタレなので難易度二番目に優しいヤツで、早々にクリアしたのですが・・・それでも・・・ねぇ?最高難易度で毎回クリアする人、マジで尊敬するわ。はい。

 どうせ破砕ギミックしても一発でクリアはできまいと諦観していたら、運が良かったので日記にかかります。ドロップ艦も早めにきてくれたし、今回は手間がかかるけど楽だったなぁ・・・やっている最中は、そんな事、ほんのちょっとでも思わないけれども(アレ?

 んで読み終わった奴。

 

 出ている事は知っていたのですが、いざ買おうとしたら品切れで・・・ええ!!もう絶版ですか?という気持ちでしたが、出版社さまが先月重版を決定してくださって、こうやって購入して読めた次第。感謝感謝!!

 半分ぐらいは編集部の方の筆ではないかしらん?とか思うほどですが、最新研究成果がどこにあるのか、という事が解る構成とも言える。

 鎌倉府の存在は、対南朝対策の為に京都に本拠を置きつつも、実際は鎌倉幕府の後継政権であると考えていた室町幕府の、後ろ髪引かれている部分って自分は感じるところがあります。赤松、京極、土岐といった面々を除けば幕府首脳は足利一門、つまり東国が出身地である室町幕府にとって、やはり本拠、力の源泉は関東という意識があったのでしょうね。そこをきめ細かに支配する為の組織という感じ。

 しかし初代鎌倉公方の基氏の頃から、兄である将軍義詮との軋轢があり、両者がなんとか関係性を丸く収めようとしていましたから(この兄弟が早死になのは、そういうストレスが原因なのかと思ってしまうぐらい)、代が下り血縁的にも疎遠になれば同じ足利一門直系という自負もあり、鎌倉公方は将軍に対して反抗的に、隙あらばとって変わろうとする存在に。足利持氏なんて、将軍義持の力で廃絶される危機「上杉禅秀の乱」を鎮圧しても、それはそれ、これはこれ、と自己の権力拡張を目指し、将軍とのつながりを重視する者たちを圧伏。義持後継を望んで、籤引きによってえらばれた義教に将軍位を奪われるとあからさまな反抗を開始し、ついには滅亡させられます。

 ただ関東を幕府が直接支配する事はできず、結局持氏遺児の成氏が立ちますが、自らを掣肘する存在、幕府に任免権がある関東管領上杉氏の存在に我慢できず、ついに三十年にも及ぶ永享の乱が勃発、東国は戦国期に突入します。

 この本は通史を説明しながら、明らかになった鎌倉府の実際の運営機構を紹介していまして、あと、これは江戸時代の創作だよー、という関東八屋形の否定とかもありました。数揃えの何某は、だいたい創作といってもいいよねー。『四天王』が四人より多いって、創作物が物語の流れで増やしちゃうとか、結構あるし。

 読みたかったものが、やっと読めて楽しかったですよ。