pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

世界サイエンスファンタジー名作劇場

 本放送からほぼほぼ四半世紀、劇場公開から二十年以上経過して、ようやく『髭ガンダム』の、劇場版でしたが見ました。

 

 一本二時間ものなので、父親が就寝してから見るとだいたい十時からの鑑賞になりますから睡眠時間的に自分はキツイのですが、何とか二日間で見ました。よーつべでTV版の無料放送していた期間に一話のさわりを見たのですが、ロボットアニメという事前情報を知っているのですが、なんの説明もなく世界名作劇場的映像が始まって脳内がバグってしまい、その時は諦めました。

 劇場版なら解りやすいだろうとWOWOWで放映していたので録画してみたのですが・・・ええっと、ずいぶん経過しないとSFメカは登場しませんでしたねぇ。世界説明も「黙って見てろ。いずれ解る」的な感じ。まぁ解りましたが。

 前後編見てまず最初に理解した事は、題名にもあげたように『世界サイエンスファンタジー名作劇場』であって『ガンダム』?って感じ。自分にとって『ガンダム』は戦争ものであり、主人公とその仲間がいくら頑張っても太刀打ちできない時代の流れ、物量の波というものが存在し、その中でも必死に生きるっていうのが基調にありまして、そこから外れると「これは企画を通す為にガンダムの名称を使用したロボアニメなんだ」と最近は理解するようになりました。昔ほど目くじら立てなくなったナ。むしろ『ガンダム』の名称をつけないと企画を許さない側の発想の貧困さがアレって感じで。

 前編の『地球光』は交響楽が流れる『ザブングル』って印象でした。後編は敵味方の人間関係が錯綜していて、勝手気ままに立場を入れ替えるし、富野アニメのこういう癖がついていけなくなった原因かも、とか思ったり。ラストへの物語の流れは、自分としてはファンタジーの勇者ものを感じましたね。なので戦争ものというよりもサイエンスファンタジー作品。

 後日譚的映像で主人公と最初から一緒にいた女の子が接吻の別れをしているところが、詳しい説明なしに描かれているところが、あー、そこが一番知りたいところなのになぁ、これも「考えるんぢゃない、感じろ」なのかなぁ、と、ちょっと切ないですねぇ。それ以外は収まるところに収まったという感じ。あの子と主人公、あの後どうなるんだろう?

 もう一つ、月の女王様の問答無用アイドル属性について・・・なんか1990年代から2000年代ってそういうの多かったよね。なんだろ?なんでだろ?そういえばあの頃って単独のアイドルが少なくなってグループ活動している人たちが増えていたよーな・・・それと関係あるのかな。まぁ文字を埋める為の話題なんですが(なんだそれ

 録画したのは『Gのレコンキスタ』の劇場版もあるのですが、こっちは全部で五作品もあり・・・どういうタイミングで見るだよ?と時間配分に頭を抱えています。まぁいいタイミングで見ます。

 あ、劇中で『ホワイトドール』をガンダムと呼称するシーンが極端に少ないのは好感でした。それから『髭ガンダム』は脚本が『ホワイトドール』を『ひげ』呼称しているのが由来だったのですね。なるほど。面白いな。

 もう一つ。主役を演じた朴さん。自分の中では少年キャラの演者というイメージが固まっていたのですが、この作品が初挑戦で、しかも監督に「そのまま演じてくれればロランになる」と言われるまで違和感だらけで苦しんでいたというエピソードを知って、人に歴史ありなんだなぁ、と思いました。ハガレンエドワード・エルリックから自分は知ったからかな?色々面白かったです。