pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

久しぶりに漫画

 今月はそんなに漫画を購入していないので。

 

 上げたのはデジタル版ですけれども、アタクシが購入したのは紙の本です。

 冬目景さんの恋愛ものって「面倒くさい人々」の話なんですけれども、自分のイメージだと中心登場人物が「面倒くさい人々」って事が多くて、周辺の人たちは「仕方ないなー」って感じに半ば呆れつつ暖かく見守ったり、サポートしたりという存在なのですが、今回は、何というか、「面倒くさい」人々ばかりだ、という印象。

 まぁ主人公の「面倒くささ」は筋金入りですけれどね。でも理解できる。解る。そのもやもやの気持ち良く解る。解るけれど、面倒くさい事も解るんだ。ああ、少女漫画的なキラキラ幸せな恋愛ものよりも、こういう「面倒くさい」人々の恋愛ものの方が好みに合うのって、自分がそういう傾向のある人間だからなのかなぁ。

 妹ちゃんは好きな娘に「友達以上に思えない」って言われてしまうし、お姉さんは本命の先輩と中学時代の旧友はベストカップルだから諦めていたのに、旧友が先輩に別れを告げてその理由がさっぱり判らず混乱・・・なのに自分は大きい方の妹たる主人公と自分たちの幼馴染を近づけようとして「俺はどっちかというとお前の方がいい」と事故的な告白をされる・・・これは口にした方も聞いた方も混乱しているので、今のところノーカン扱い。

 今回、物語のキーは三姉妹がほとんど接点を持たない、売れない画家として家を飛び出し客死したらしい伯父の日記にあるような感じになってきました。その日記の行方を捜す事が当面の目的になりそう。次巻も楽しみです。

 

 勢いでなんの前知識もなく、いわゆるジャケ買いをしてしまいました。邪悪なるものを封印していたのに、子供みたいな欲望の連中(世界征服なんて子供が玩具を欲しがるような幼稚な欲望だよなぁ。真面目に世界を統治したら面倒くさくて終わりのない仕事を抱え込むだけだもの)が開放して地獄の釜を開けたけれども、危機一髪で全開放にはいたらなかった。でも国を失い、封印の要であった妻を失い、巨人族な先祖に劣る劣化版『英雄』みたいなお父さん主人公が、妻の力を不十分ながらも受け継ぐ娘とともに再起を誓い、戦い続ける、みたいな話。

 よくある話なんですけれども、二巻でね、亡くなった封印の要であった奥さんの「たった一人に全ての責任を負わせて成立している歪な世界なんて、滅んだ方がマシ」みたいなセリフが気になって、この世界の成り立ちに興味を覚えましてね。それを追っかけるつもりで読み続けようかと思っています。