pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

ハリウッドはファンタジー空間

 これ、昨夜見てたらそう思いました。

 

 

 ハリウッド映画が描く日本は、日本人から見れば「なんちゃって日本」「ぼくがかんがえたにほん」なんだよなぁ、思う訳ですが、この映画見ていたら、他の国もそういう傾向ないか?とか思いました。冒頭、アラブの首長とのやりとり。舞台が炎天下に絨毯・・・絶対テント張らないと熱中症でグッバイだから、これ絶対ないと思うけど。

 それから最終決戦はパリのサクレ・クールなのですが、隠れ家から動き出して出てきたのが凱旋門・・・ん?確かサクレ・クールとは真逆では・・・そうでもないか・・・ジョンが何処に潜伏していたによるけど、えらく離れたところから顔出したな。まぁその道中、並み居る殺し屋を排除しながら接近するというアクションをこなす宿命を負っているので仕方ないか(あ

 一番好きだったのはドニー・イェン真田広之の決闘シーン。負傷している真田広之が敗北するけど、その勝負が一瞬で決着するのが好き。あと娘を守る為にジョンと殺しあわなければならなかったが、その過程で娘を持つ父親を殺したが為に、その娘に仇として命を狙われる。カタルシスを感じるなり。

 あとは、英語圏の人って古いヨーロッパの組織の悪役にフランス系を入れたがるのかな、とか思ったり。イタリアでもスペインでもなくフランスなのは、イギリスとフランスの長い歴史が背後にあるからなのかね。

 ラストのギミックは好きです。そういえばそうだなって感じで、その後の展開に何故かカウボーイビバップの影を見たのは、アタクシがカウボーイビバップを好きだから、なのかしらん。そしてこれで終わりにできるけど、『マトリックス』シリーズを復活させた手法を思い出せば、ジョン・ウィックも復活させられんこともないような気がしますね。一応組織としては片が付いたのでジョン・ウィックをこれ以上追う意味はない筈で、その意味でもラストな筈ですが、人は必要とあればいくらでもアイディアを出すものですから、やるかも知れないなぁ、条件が揃えば。

 何はともあれ、脳死でアクションが楽しめる映画でござりました。サクレ・クールにたどり着くまでに何回も階段落ちさせられて、痛さそうで気の毒・・・って酒飲みながら思ったなり。アクション俳優さんはつらいよ・・・

 そういえばジョン・ウィック、今作では圧倒的に強いって印象ではなかったな。そのあたりも長い孤独な逃避行の疲れ、みたいなものを感じました。