pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

一気に出てた

 漫画の新刊で自分が買うものが、です。自分が紹介したい順に書きますね。人気順ではなく。

 

 前巻のラストからすると一気に駿河守護権を奪う為に動くかと思いましたが、用心深く用意周到であり、なるべく戦を避けたい新九郎は一旦引いて相手、小鹿側の出方を見ます。振り返って成り行きでやってしまった初陣とか、後から気づくところがこの漫画らしい。そうこうしていたら京の方では将軍義尚の六角討伐が始まり、結果的に室町幕府の命令に反抗している小鹿側は動揺を始めます。この漫画では死病にかかっている小鹿則満は対処が遅れ、翻って新九郎は将軍申次衆という吏僚としての立場、今川義忠後家であり龍王母である姉の代理人としての立場、龍王の後見人という立場、それぞれの立場を利用して動揺し始めた駿河国人の対して切り崩し、調略を仕掛けます。それが領土を与えるって感じではなく、境目争論を決着させるというのが、この時代らしいです。領地保証が第一ってとこが。

 外交的にも十年前に支援してくれた扇谷上杉家山内上杉家との争いでそれどころではなく、妻の実家が重臣を務める堀越公方も息子の一人が室町殿後継候補の一人にあげられる状況では幕府に反対するような行動はとれない。そんな小鹿側にとっての強みは、国人領主の切り崩しが行われても、まだ兵力的には勝っている、というところで、龍王と直接面談し心に迷いが生じた則満が倒れ、抗戦派が一気に武力解決を挑みます。味方が多いうちに殴り合おうと。

 しかし総大将が病に倒れ、副将格の一族が前面に出てくると、同格の同僚たちは面白くなく士気があがらない。龍王側、新九郎はこうなる事を見越して手回ししており、本人は賭けと言っていますが、勝率高い賭けですね、これは。

 次巻で決着です。結末は知っているけれど、それをどうやって盛り上げてくれるのか、楽しみです。

 

 

 漫画は追っていてもアニメの方は追っていないので、断片集は嬉しかったですね。実を言うと学院編になって登場人物が見分けがなかなかつかなかったのですが(エピソード的に見分けができるほど語られていなかったので)、今回、その性癖も含めて判別できるようになってきた・・・かも知れません。ご新規出版社へ移籍してのリスタートなので、発刊日を把握していなくて、路面店に行って新刊だと知って驚きました。祝復活ですよ、はい。

 

 一巻出たところで移籍になったのでアレでしたが、なんとなーくこの巻でどういうお話なのか分かり始めたところです。んで、まほよめと世界がリンクしている、というか同じ世界ですかね、これ。もしかしたら作品内でコラボしちゃうかも知れませんねぇ。楽しみだなぁ。

 新九郎で文字数を取られてしまいました。仕方ないね。そっちが一番楽しみだったのだもの。どれも次巻が楽しみです。