pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

ネタ尽きた

 積み読も今読んでいる本で最後になりましてね。つまり読み終えた本が尽きた、と。録画映画も、今夜父親が飲みに行くので今夜見る事になるので明日にはネタが用意できるかもですが、今日はない。仕方ないので途中経過を書くですよ。

 ちょっとブラウザゲーの『千年戦争アイギス』ってのを仕事の空いた時間にやり過ぎていて、そのとばっちりで読み進めていないのが『北条時頼』・・・仕事中にゲムも読書をすんなよ、というお小言は棚に上げて下され。今週月火曜は暇だったのぢゃorz。

 北条時頼って『吾妻鏡』でやたら持ち上げられているし、水戸黄門よりも何百年も先に諸国漫遊伝説を持つ『名君』エピソードに溢れる男ですが、あんまりちゃんと読んだ事ないよなーっと借りました。今のところの印象は得宗家を継ぐ存在ではなかったのに、父と兄の夭逝で当主となってしまい、その事に不満を持つ勢力と争い勝ち抜くというホットスタートを経験したことですかね。最初の北条一門である名越氏の反発は、名越兄弟を離間して仲間割れを仕掛けて穏便に処理できましたが、副次作用というか、名越氏が担いだ摂家将軍家の大御所頼経・・・こっちもこっちで北条得宗家から幕政主導権を取り上げようと画策したけど失敗した・・・を京都に追放した余波で、頼経に忠誠を誓っていた三浦光村の反発と、北条家外戚の影響力を三浦と争っていた安達氏の野心が結びついて起こった宝治合戦は血の雨が降りました。個人的にも婿である時頼より妻の実家である三浦を支持した舅の毛利季光が三浦氏とともに自害したので、妻とも離縁する事になってしまうし・・・なかなか踏んだり蹴ったり。

 しかし自分を支持してくれた老練な政治家でもある大叔父北条重時の娘と結婚して、政治的にも安定するし、北条時宗の誕生へと繋がります。でも自分の長男母(つまり妾)が、そのお産を「うるせぇ!!」といざこざを起こし、舅に追い出されるという一幕も。なんか家庭的にはイザコザが多いなぁ。読んだのはそこまでです。

 同時進行で読んでいるのが『柿本人麻呂』の評伝で、和歌の確立に寄与した一人で持統天皇の宮廷歌人・・・広告塔みたいな感じですかね。特に漢詩的な表現を日本語環境に適した形で歌うって、ロックのメロディに合う日本語歌詞を探した1970年代のJ-POPアーティストみたいだなぁ、と。その後の和歌の隆盛と今のJ-POP隆盛を重ね合わせて、文学史に残る一人なんだよなぁって。ま、歌の内容は持統天皇の政治的要求に応えるものが長歌として残っているみたいですが。

 たぶん今日明日では読み終わらないので、二冊の感想は来週になるでしょう。はい。