pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

期せずして時間がとれず

 自動車のリコール点検に車のディーラーへ行っていたら、日記を書く時間が取れなくて、ええっとそろそろ夕刻です。書き終えたら撤収みたいな時間帯。そんな時に書かなくても帰宅してから書けばいいぢゃないとお思いになる方がいらっしゃるかも知れませんが(もちろんエアで)、思いついたら書き上げないと、忘れかねませんから。

 土曜日は白葡萄酒のストックがなくなるなー。そしていつも買いに行く大曾根の酒屋さんに仕事で通る予定がない。それに酒屋さんの休日が火水なので、仕事中に行ける確率が五分の三になりまして、ままよ。こちらが休日の時に買いに行けばいいぢゃないか、と大曾根まで行きまして、知り合いの方がやってらっしゃる喫茶店にも顔出してきました。だいたい三杯ぐらい珈琲をいただきます。浅煎り、中煎り、深煎りという具合に、それぞれの味を楽しみます。そして自分が濃い珈琲を飲みがちで、そして濃いものを飲むとだいたい「もーたくさん」と思うのですが、やっぱり味が濃厚なものは珈琲飲みなれた方でもそう思うらしいですね。手がこんだ熟成をされた珈琲豆をいただいて飲んだら、美味しいけれども一杯で十分というお話をご主人がされていました・・・おかしいな。自分、濃厚なフルボディの赤葡萄酒は一本飲まずにいられないけれども、これはアレですね。アルコールに胃袋が騙されたに違いない(あ

 そういう訳ぢゃないけれども土曜日にこさえたエビ餃子は食べ応えいまいちでした。市販のエビ焼売みたいな具材を考えないと、物足らないわ。考えよう。

 日曜日はこの本を読みながらも、ぼーっとしていました。

 

 たぶん1996年に出版された本も読んでいると思うのですが、二十年以上の事なので覚えていませんので、実質初見ですね。上記の書影は2015年の新装版、のはず。

 中国史で記録に残された最古の統一遊牧民国家である匈奴の興廃を記したもので、新装版では2000年代に発掘調査された考古学的発見が加えられています。言語的な近似性から匈奴=フンという説が二百年以上前から唱えられていますけれども、現在のところは「不明」としか言いようがない。上記の説も端々に残された言語の痕跡を拾っただけだし、言語が似ているからと言って同じ民族とは限らない。そもそも家畜の移動にともなって(どうも遊牧民は人間が家畜の移動をコントロールしているのではなく、家畜の移動に人間が追従しているらしく、群れの統制をしているようです。だから牧草地を求めての移動に合理性はないとか)、ユーラシア大陸北半分を放浪する人々です。血縁による結束を求めながら、農耕よりも過酷な生存環境で一族の保存などそうそう長続きする事もなく、思ったよりも多様な人々の集合離散があるのではないかと思います。

 匈奴も五百年余り活動期がありますが、強力な集合体であった時期は二百年あるかどうか。主導的血族は決まっていましたが、分裂傾向にあり、南北に分裂後は北匈奴中央アジアへ移動してその後の動きは見えません(これがさらに西に移動してフンとなったという説があります)。南匈奴は次第に農耕民化し中国の激動の中で、その民族的集合が軍事単位となり五胡十六国南北朝、そして隋唐期まで痕跡を残していきます。

 自前の文字を持っていたか不明で、文献資料が乏しく、今後の考古学的発見如何で匈奴の実態が判明するかどうか・・・ある意味、限界と可能性がある分野と言えるかも知れませんねー。解らないけれど。