放送当時は何か「胡散臭え」と見ていなかったのですが、放映中に「井伊直虎は男でした」が証明されてしまうと「大河ドラマはファンタジーです」みたいなコメントして続行した、その心意気が潔いな、と思いましてね。その後、国衆の地獄のような日々(オイオイ)を描いたという評価に惹かれまして、機会があったら見ようと思いました。それが昨日からNHKではないBSチャンネルで放送開始されましてね。録画して見たんですよ。
音楽は菅野よう子さんが担当していたんですねぇ。それっぽい。BGMに人の歌声入れたがるとか、相変わらずだなぁ、と。大河ではそういうBGM、あんまないもんね。ファンタジー作品だから年号表示がなくて、井伊家の反今川派が北条とつるもうとしたのが「あれ?武田の方が地理的に近くね?」とか思ったけど、河東一乱の時期を想定しているなら北条と今川が争っているなぁ、その頃かな?と一人合点しておりました。
来週は二話と三話放映しちゃうようで、速いテンポで見れそうだナ。
んで読んだもの。
ファーストコンタクトもので表題とくれば、想像するのはやっぱり地球人類側が侵蝕されるって感じぢゃないですか。前巻まで読んでいて、異星知生体側の行動は浸透戦術みたいに見えるけど、地球側のネットインフラとか利用して活動しているけど、人そのものへの侵蝕・・・みたいなのはあるか。ミリマシン使って解析して取り込んで・・・んでも侵蝕っていうと、宿主の主体を乗っ取っていくみたいな印象があるのですが、そういうところはあんまりないってというかミリマシンに侵入された人が乗っ取られていく描写がなくて、ミリマシン入っているけど主体は失っていないみたいな人ばかりなんですよね、詳しい描写は。
だから何が『知能侵蝕』なのか良く解らなかったのですが、オチで解りました!!そういう事か!!まぁね、だんだん異星知生体の『正体』を地球人類側が感づいてくると、相手から知能侵蝕してくる事はなさげよな?とか思い始めましたけど。
あとね。ペケッターをフォローしているから解るけど、著者の方の公的組織とか巨大組織のアレな感じへの嫌悪感を強く感じましたね。六十代の人間や、組織にとって『問題』がある人々を死地に追いやろうとする、デカい組織が良くやるアレ。しかしその圧力から生存意識が高まり、棄民されそうになっている限界集落の人々と組んで「物流がこないなら自分たちで何とかするしかない」の意識の元、経済的に半分独立した自治体を形成してしまったってのがね、痛快というか何というか。
んで知識人、技術者を組織や権威の論理で使いこなせない日本政府が、色んなツテを駆使した彼、彼女らから見放されていくって感じがね。鬱憤晴らししているように見えるのは気のせいかしら。まぁお住まいの自治体の与党がお嫌いのようですから(自分もあの人たちが自治体与党になったらインフラズタボロになってまうと思うので支持しない)。
完結。おめでとうござりまする。次作はどうなるのか。楽しみです。