ぢゃないと溜るから。
まず『ダンダダン』。この作品、今のところ、怪異には悲惨な恨みがましい背景が必ず存在していて、自分、ホラーって不条理なところが好きではないので因果が語られるのが気に入っています。特にアニメ七話は、先ごろ『テスカトリポカ』を読んでいるので、あの女の子の最悪なラストが想像できていたたまれない。名前を忘れられて、その未来も語られないっていうのが一番クる。
原作漫画をこの作品は買わないって決めていたのですが、買いたくなっているのが解ります。ああ、ヤバいって。
『光る君へ』ついに「望月の歌」が出てきましたねぇ。いくらでも、何とでも見る人によって解釈が変わる感じで、良かったです。一昔前の大河なら晴れがましい大団円みたいな場面にしちゃうところ、参加者の皆が皆いいとは思っていねぇ。そもそも太皇太后、皇太后、中宮という最高位に上り詰めた娘たちの誰も手放しに喜んでいねぇ、ってのが自分は好きでした。たぶんその時代なら、よって立つべき社会的地位と財産を保証された立場になって即物的に喜んでいるとは思うけど、それぞれが「ちゃうねん」と思っているとこがドラマらしくていいですね。
あと三条天皇、対立ばかりが焦点になってしまったけど、皇子が生まれていれば・・・や、でもやっぱり一条天皇みたいに最愛の息子には皇位を継がせられないから失意は間違いなしか。グッバイ。
あと四回、どういうオチに持っていくのか楽しみです。
『ゴーデンカムイ』録画ダビングを頼まれているので、その方に「このドラマって変態さんしか出てこないね」とゆうたら、そうだよって言われました。まる。第七話は過去話がメインでしたかね。あと二回だったかかしらん。ドラマで何処まで語られるのですかね?
『坂の上の雲』留学編なのですが、アメリカ留学中の主人公にロシアの海軍士官が絡んでくるんですよ。もしかしたらこの人、日本海海戦あたりで登場するんぢゃないかしら、とか思ったりしたり。当たり前なんだけど演出が「古風」と感じてしまうあたり、自分も最近のドラマに侵蝕されている感じ(なにそれ
日露戦争までの日本はひた向きで「どんな手を使ってでも勝つ」って感じなんですけど、その後は勘違いしてしまって、変な楽観主義で雑な身の振り方で失敗と破滅への坂道を転げ落ちている感じ。そんな時期の本も読んでいるので、余計いたたまれないです。
あ、少し残った。ので読了本。
宮澤さんの小説だけど「シリアス」とか煽り文句にあったようですが、読むと「いや宮澤さんの小説だよな」という、何処か妙でトンチキな印象が楽しいです。深刻なSFクライシスの筈なのに、ちっともそんな感じに思えないのは何故でしょうかね?作風?
ラストが続編できそうな感じで終わっているのですよ。続き、書いてくれますよね?とか思ったりしたり。
明日から読了ラッシュになる筈です。