pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

読み終わっているけれど

 その感想を書く前に、こちらを取り上げたくて。

 

 1997?に『蛇の道』って映画があって、これは監督自身のセルフリメイクなんですってね。知らなかったけど。wikiで調べてもタイトル以外はこの作品しか出てこなかったのですが、商品紹介を検索したら哀川翔さん主演で、上にあげた画像とコンセプトが似ているDVDパッケージが出てきました。イメージは変わらないのね。

 リベンジサスペスというジャンルに惹かれて見たのですけれど、WOWOWの解説では『恐怖』とかゆーていたけど、自分の感情移入先が男たちではなく柴咲コウさん演じる心療内科医に入っていたせいか、「当たり前ぢゃん」とか思ってしまって、恐怖とかは感じなかったです。『復讐』の主体になっている筈の男の挙動が、どうもおかしくて躊躇いがちで、最初は暴力による復讐を理性でためらっているのかと思っていたのですけれども、物語が進むにつれて、それは後ろめたさによるものだという事が判明していきます。

 復讐される男たちも情けなくて、ある意味滑稽で、死体になってからも残酷なおかしみが感じられる有様で、同情が難しかったというのもあります。

 違和感を感じたのは『復讐者』に同行している時と、心療内科医として患者と接している態度が微妙に異なるな、と感じた頃から。日本語の会話は日本人患者と言葉を交わす時ぐらいだし、別居している旦那とはPCでテレビ電話を旦那がかけてきているにも関わらず、ほとんど顔を見せない冷たい有様。この人、サイコパスなのかな?と思ったのですが、それは間違いで最終的には自殺してしまう患者に対して、そしてその下宿先か何かの大家のフランス人女性に対しても優しい言葉をかけるのです。

 冷徹な態度を見せるのは犠牲となった幼女たちの関係者のみで、それがどういう事を意味するのかというと・・・犯行のパートナーに対して「貴方が一番嫌い」と最後の言葉を投げかけたり、最期のシーンでテレビ電話で向き合った夫に対して「娘を売ったのは貴方ね」とフランス語で呼びかけたりしているのを見て、納得と全ての構造を理解しました。

 本当の復讐者は誰なのか。何に対して復讐するのか。元作は男性主人公ですけど、理知的な女性が主人公になった事で、彼女の静かな怒りを感じ取れたようで、恐怖よりも復讐の達成感みたいなものを感じたような気がします。あんまり感じない種類の後味だったので感想を書きたくなりました。

 あれ?千字超えているな。こんなに書くつもりぢゃなかったのになぁ。それだけ印象的だったのかー。