pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

先週末読んだもの

 他の本とか映画とかの感想を優先させている間に一週間が経過していました・・・

 

 そういえば自分って現代ものの漫画をそんなに読んでいないのだなーっと思ったのがコロナ過のロックダウン政策下にある人々の描写を、この漫画で見た時でした。

 引きこもり傾向の自分には、ロックダウン政策での影響ってTRPGのイベントに参加できないくらいでしたが(あ、同人誌イベントにも参加できなくなってしまっていたわ)、学生さん、それもスポーツ、文化系の道に進む人たちにとっては、かなり致命的であったのだなぁ、と今更ながら思いました。

 特にこの漫画の主人公はイギリスに留学中で、つまり勉学やトレーニングの途中での帰国を余儀なくされ、限られた練習しかできず、いつ終わるか判らない閉塞感、将来への不安、そういうものが諸々にある訳で、自分とはまるで違う人の苦悩を見た感じです。

 まぁ主人公は比較的平穏に(比較の問題で、無問題で過ごせた訳ではない)イギリス留学に復帰でき、進学もできたようですが、学生寮同室の友人は脱落してしまいます。この漫画、友人、ライバルはもう一人の(人数的に一人どころではないが)主人公とも言える存在であり、つまり、そういう運命もあったかもしれない、流行りの言葉ならマルチバースみたいな感じだな、と思いました。

 なんか楽しみ方、間違えていてるかしらん・・・

 

 まさか師匠レオの生い立ちの物語が続くとは思っていませんでした。なんとなーく、この展開、レオとアルテが再会するまで続いて、レオがアルテの存在を弟子とは異なる関係で捉えなおすって事になりそうだなぁ、と。そして・・・最初期にアルテを助けてくれた高級娼婦な方、たぶんこの娘が成長した姿だよな、と思ったりしまする。

 次巻以降で確認しなくちゃ。

 

 こんなに林譲治さんの作品で読みにくかったのは初めてかも知れません。文章が、とか内容が、とかではなく、鈍感、自己中っていうワードが自分の胸に刺さりまくりでいたたまれなかったからです。つまり主人公のそういう性向で、被害が拡大されるわ、妻子も殺されてしまうわ、もーもー!!って感じ。理解できるけど共感できない登場人物ばかりが生き残り、このいい人、助からんか?と願っていたらグッバイしちゃうという、そういう地獄を味わうので時間がかかりました。

 最後のやりとりも、もー爽快感とは無縁の自己中登場人物たちの「奴らのせい」「世間のせい」という他者責任論が、もー聞き苦しくって地獄地獄・・・こんな奴ら不幸になるのも当然やん!!とか思いながら、奴らの言動、行動が胸に刺さり、やめろ、そいつはオレにも致命傷・・・とか思いながら読んだりしていました。

 いかん、『地獄』大河のせいで『地獄』な物語を味わう性癖ができてしまた・・・