pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

やってくれると思ってました。

 作者の方は当初「冊子化される事はないから、買って読んで」とかペケッターでおっしゃっていたと思いますが、あたしゃハルタ編集部だったら必ずやってくれると信じていましたよ。なんとなく(あ

 

 書影だと普通の本に見えるぢゃないですか。これ、連載の掲載形式がですね、他ではやらんだろうというスペースでやっていましてね。ハルタ本誌の帯の、裏側の細長いとこ、あそこにやっていたのですよ。いや、雑誌買わんから現物は見ていないけど(オイ

 『キハラさん』は商業誌連載(と言っていいのか?)される前から同人誌で発表されていて知っていたのですよ(同人誌の山のどこかに眠っている筈)。良く解らん戦前日本みたいな雰囲気の研究所に付属している、怪しげな感じの図書室の司書さん(未成年)で、怠け者の上司(油断すると正体がはがれる)の指示に振り回されながら、図書室業務に勤しむという話。スイーツが好きという婦女子らしい好みがあるけど、古本を漁って買うという趣味には敵わず、いつもいつも「今季こそは新しい服を買わねば」と思いながら、古本屋、古本市を見ると忘れてしまい、気が付けば服を買う予算を本に投じてしまうという・・・

 まぁ古本屋、本屋を見つけたら覗くのが礼儀みたいに思っているのは、アタクシも同じなんですが、そんなに古書に興味がある訳ではないので、そんなには買わないですよ古本は。新刊の方に興味が向いているから(あ

 その原稿様式故に冊子化は無理、というのは常識人ですね(何、えらそうに)。画集形式で細長い冊子なんて、いくらでもあるぢゃないですか。問題は採算取れるかどうか、その決断だけですが、丸山さんの正規のお仕事(キハラさんも正規だってば)、現在連載中の『司書正』は調子がいいらしいので、それを受けてこの作品も同人誌版の原稿も含めて冊子化された、という事ですね。

 いやぁ、待っててヨカッタ!!

 んで同日に買ったもの。

 

 戦前の、大正から昭和初期あたりが舞台の、謎めいた内省的な人たちと後ろ暗さも伴いながらのエピソードがつづられるという・・・自分にとっては呼吸するのが当然みたいなレベルで好きな話ばかり載っているので、却って感想を書くことが難しいのですが(オイ)。いや雰囲気が好きとか、そういうレベルだと語る事なんて、ほぼほぼないぢゃないですか。謎が解けそうで解けなさそうで、背徳そうでそうでもないギリギリの感じが好きなので、つまりね、読んで解れ!!としか言えないです。はい。なので読んでください。こういうの好きな人は。

 次巻も楽しみです。結局内容には何も触れていない。