pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

必死に読んでいる最中です

 こういう書き方するって事は、つまり、読むのがノラないという奴です。全五巻のうちの四巻まで読んでいます。

 

  この巻まで、なんやかんやながらで読み進めて、ようやく気がつきました。この小説、ドラマみたいな場面転換なんですよ。前触れも説明もなく、セリフの主が変わっていて、むっちゃ戸惑う。三巻と四巻も、一見すると連続性がなく、読み進めて、ああ、あそこからそういう話になったのね、と合点がいくという・・・読み進めにくい小説だ・・・

 おまけに登場人物たちに感情移入ができない。どいつもこいつも脳筋ばかり。魔法使いの行動様式も脳筋であり、それ故に陥った危機も偶然の、つまり主人公属性で乗り切るみたいな?

 ちょいといいな、と思ったのはレダニアの諜報長官であり、国王が殺された現在、お飾りの摂政会議を裏からコントロールして国をなんとか回しているディクストラという人物ですが、今現在主人公一向を付け狙う立場になり、出番が少ない。

 そしてもっといいな、と思ったのがゴヴィリのエステラド王で、何がいいって、ディクストラ以上の諜報網を持ち、鉱業や交易で稼いだ豊かな国を中立で守り、そしてその事に対して絶対性を信じていない。狡知に長けながらも、平凡な(そしてちょいと小太りの)妃を熱烈に愛し、よそに愛人もつくらず、五十を過ぎた現在も同じベットで夜を過ごし(王侯はだいたい夫婦の寝室は別室で、用がある時だけ行き来し、睡眠は自身の寝室でとるのが一般的)、賄賂とかも平気で受け取るけど、勢力均衡の努力は惜しまず裏から支援をしたりする。

 やった。この人物好き~、と思っていたら、この事件の遙か後世、当時十歳の孫が九十歳過ぎた頃にさせる昔話で、エステラド王は屈強だし、暗殺者三人から逃げる事もできたけど、一緒にいた妃をかばって20カ所以上傷を負い、絶命してしまったって・・・うぉぉおおい!!

 やっともう一人、登場するのが楽しみな人物が現れたというのに、もうグッバイですか?はぁ・・・苦行が続くわい・・・