昨夜『虚無カルボナーラ』をこさえようとしたら、不用意に加熱してしまって、チーズ炒り卵パスタみたいなものになってしまたorz。虚無レシピと言えどもカルボナーラ、侮れぬ・・・そんなパスタとマックの期間限定バーガー三種という、いつも通りの食べ過ぎ、ボトル一本空けながら見たものがこちら。
好きな俳優さんが出てるなーっという気持ちだけで録画しておいた映画です。
ショートフィルムが評価されている(wikiに記事がちょっとあるらしい)駆け出しの映画監督。しかしプロデューサーとか脚本家とか、才能を評価している癖に、理解していないというか、まぁぶっちゃけ、トラブルが起こった時の穴埋め用って感じで彼女を捉えているみたいな感じで、本人からすれば「なんなん、これ?」な扱い。なんか『セクシー田中さん』の話を思い出しました。あれをやらかした日テレが、この映画の製作者というのも、アレなんですけど。
最終的に盗作されたと感じてもめて、自分の撮りたいもの、家族を撮る為に帰郷するのですが、これがまた、崩壊した家族。
母親は兄妹三人兄弟が子供の頃に出て行ってしまい(原因は父親の酒乱のよう)、子供たちもそんな父親を蔑み、侮り、大人になったら出て行ってしまった口。クリスチャンで牧師になった次男だけは付き合いがあり、父親もそれに感化されてクリスチャンになっている感じ。兄妹仲もいいとは言えず、特に長兄と妹がいがみ合う。まぁ妹としては失踪した母親の事を突き止めたかったのかも。
しかしその謎解きは、出ていった当時に母親に持たせて、契約だけは続けている携帯電話を使用する事によって、あっさり解決。とうの母親は三年前に亡くなったと、一緒にいたパートナー・・・つまり母親の失踪の原因となった男から告げられ、ええ、この映画、どうするん?
父親と一緒に行動すると、勤め先には頼られ、知り合いたちには慕われる、酒乱以外の父親像も見えてきたけど、その挙句、父親が胃癌に侵されていて余命宣告されている事が発覚。義憤に駆られて暴力に訴えようとするタイミングが家族で揃っているのもおかしいけど、殴りかかる直前で「長男であるオレにまかせろ」と他の家族を説得して一人でいっちゃうところとか、なんかおかしい。
オチなんだったのかって、それも空気で読むしかないんですよねぇ。決定的なセリフもないし。不器用な、愛おしい家族像って感じの映画でした。
杉咲花さんが出てるから見ました。あと法廷サスペンスだから。ストーリーも面白かったし(ネタバレになるからこれ以上は書かない)、何より杉咲さんの『怪演』が自分には良かったです。自分が見る作品の杉咲さんは、だいたい『怪演』である事が多いのですけど。凄く綺麗にまとめられている感じの映画でしたね。
今日はこんな感じ。