pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

休みの前日に仕事らしい事をする

 もうちょっと余裕をもって発注してくれれば、お盆前対応が間に合ったのに・・・という事が毎年のように繰り返されますが、お客さんの感覚ですから仕方ないですね。

 昨日は75年目の広島の原爆投下日で、式典とかやっていましたが、被爆者の高齢化とか、体験談を語る人が減少するとか、それは時間の経過とともにそうなる事は解っている筈なのに、そういう体験談をアーカイブ化するという動きはあるのですかね?どうなんですかね?

 個人的な意見としては、歳月の経過とともに人の記憶は曖昧に、そして誇張される傾向にあるので、体験者の経験談をそのまま受け入れるのは危険です。しかし語っている人たちの主観で物語られる体験談は、創作物とは異なった臨場感を持っているので、こういう事を書くと不謹慎だけど、義務みたいなものではなく、一つのエンターテイメントとして扱うべきではないかと思います。四角張った悲惨な話だと聞く方も滅入るし、救いのない話はつらいものです。結末が悲惨であるからこそ、平穏な日常も語って欲しいし、だからかな?『この世界の片隅に』は、すとんと受け入れやすい物語なんですよ。特別な存在ではない平凡な人々の日常が、徐々に蝕まわれ、家族や親族に取り返しのつかない惨劇が襲い掛かり、それでも人々は日常を生きていくという物語が、被爆の重さを浮きだたせていくと思います。

 同じ、こうの史代さんの作品に『夕凪の街 桜の国』という漫画がありまして、こちらは被爆直後ではなく、数年たってから蝕まれ命を失う女性と、その女性の弟一家の、つまり被爆してから数十年たっても、世代が変わっても背負っていく人々の物語を描いています。当事者が亡くなっていく事は必然であり、その方たちが存命の限り語っていただくのはもちろんですが、その後の、残された人々の話も合わせてアーカイブなり、『戦争は女の顔をしていない』のようなルポタージュ作品なりに昇華されればいいのに、と思います。

 どっちにしても自分は鑑賞者なのですが(あ

 あ、さて読み終わったもの。

 

八百夜(1) (ウィングス・コミックス)

八百夜(1) (ウィングス・コミックス)

 

 

 

八百夜(2) (ウィングス・コミックス)

八百夜(2) (ウィングス・コミックス)

 

  原爆の話とはまったく関係ないです。那須雪絵さんの作品で、なんやら『王』って単語が見えたので、陰謀ミステリーが好きなアタクシはポチッとな、していました。読んだら不老不死の男のおとぎ話かと思いましたが、あれれ?SFぢゃないですかー、と気が付いた次第。

 まだ二巻を最後まで読んでいませんが一年一冊ペースですかね?

 楽しみですよ、はい。