pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

昼下がり、下がり。

 午後三時を過ぎると昼下がりよりも後ですよね。でもこの時期だと夕方というほどでもない。なんて言えばいいんでせう?

 珍しく色々と仕事が立て込みまして、ひと段落したのがこの時間です。何かの時間の合間に日記が書けるのですが、それだけ忙しくなったのかな?良く解りません。流通が滞っている為に予定が変わっておりますしナ。

 さて、いつも読書は店と赤信号中と自宅と就寝前で、最多四冊を同時進行する事もあるのですが、今回は就寝前のポアロもの以外すべての時間をこの一冊に費やしました。

 

  著者の方が東大理学部物理学科と東京藝術大学美術学部芸術科を卒業された変わり種の為なのか、小説のタネになっている定理とか何とかは、ポンコツ文系頭では良く解らないです。ただ文章の流れというか物語というか、そういうところは大変前向きで楽しいです。・・・登場人物の八割は女性だしナ。もっと言えば登場人物数の過半は女性の同じ人物ですがナ。何言っているか自分でも良く解らないので、詳しくは本書をお読みください。

 ハードSFはだいたい人類に過酷な運命を背負わせるものですが、この物語においてはそこまでではなく、気が付いたら今までと異なる違和感を感じるけれども、慣れてしまえばどうという事もない、みたいな変化です。やった事は大した事というか数億年先までの人類の科学理論を計算してみました。意味解らんけど全訳しました。という、まぁ雲をつかむような話。

 基本的には姉弟の話ですかね。ある意味微笑ましい話ですが、近未来といいつつもだいたい六十年ぐらい先のお話で、人口が半分になったり極度に都市化が進んだ日本とか、主人公たちはグリーンランド島人で、この時代は北極海が流通の重要な部分を担っていたりして(地球温暖化も一方的に暖かくなったり、小氷河期になったりで相変わらず極の氷は増減しつつも存在しているらしい)、そんな未来設定だけでも小説が何本でも書けそうな感じです。ほっこりするハードSFですよ。

 そういえば美術学部って文系にくくられるんですね。自分は芸術というものは技術と感性だと思っていたから、イメージ的に理系かしらんと思っていたのですが、あ、数式とかは使わないか。だから文系か。この方はSF小説を書くために物理学と芸術を学んだのではないかと思ったりしたり。単に興味が赴く先がそうだったのかも知れませんが、もう少しこの方の作品を読んでみて、色々感じてみたいと思う次第。次に図書館に向かった時に、著者名を覚えていて、探し出すことができたら、ですけど・・・頼りないなぁ。