pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

漫画感想の続き

 いや、別に昨日と同じ作品の事を書くわけではなくて、読了山としてあったものを崩し作業みたいなものです。解るのは私だけです。

 

 買ったのは電子版ぢゃないですよ?Twitterで流れてきて、興味を持ったのでポチッとナ、した次第。一冊目のこれはオーソドックスなハッピーエンドの人外婚ものが表題作なんですが、テイストが気に入ったので続けて購入しました。

 

 今度は狐の嫁入りか・・・と思うぢゃないですか。違います。すれ違い入れ違いの悲劇というか、狐ちゃんが可愛そうですが、まぁ男と言う奴はそういうものかもね・・・という身も蓋もない話で、つまり自分好みでした。

 

 最新刊の今年の六月でた奴は、表紙絵を見ると剣の擬人化なのか?とか思うぢゃないですか。違いますよー。遥かに凄惨な話でしたねー。そして十代、二十代で読んだ中国古典説話って、こういう、日本人である自分には納得しがたい展開で話し終わらすってのが、良くあったわー、とか思いました。

 いや中には「いい話だなぁ」って思うのもあるけれども、世知辛いというか、ひでぇというか、そういう話も混じっていて、自分的にはバランスが取れてていいなぁ、という短編漫画集でした。

 

 んで、こっちになんで行くのかというと、まぁ気分?(オイ

 内容が自分がいいなぁと思う路線とは少し異なる説が載っていたりもしますが、奈良から平安末期まで政権中枢を牛耳り、その後も公家の代名詞になるような巨大氏族の、鎌倉時代・・・いや室町期までの概要が解るという優れものです。

 よくもまぁこんなに繁茂したもんだなぁ(そんな、雑草みたいに・・・

 数ある古代氏族の中で新興勢力であった藤原氏が、常に政権中枢に存在し続けたきっかけは、律令制制定、導入に辣腕を振るう事ができた藤原不比等と、その配偶者、持統天皇からの女帝の側近として信頼され仕えた橘三千代という女性によるところが大きいです。公私を夫婦でフォローしてくれるなんて、直系男系継承を目論みながら、病弱な男子しか存在せず、女系で皇位継承をせざるを得なかった当時の天皇家としては、打ってつけの側近ですもんねー。

 右巻きの人たちが信じたがっているほどに、古代天皇家の継承問題は盤石ではなく、直系継承が脆弱であった奈良時代を経ても、やはり正統性の面で脆弱な光仁桓武天皇を積極的に支え続けた(というより血統面で弱点を持つ皇族を天皇にして、自分たちを頼るように仕向けた、と結果論的には言える)、天皇の身内として支え続けた、そしてその長い伝統故に家格を固定した、みたいな感じですかねぇ。

 ・・・継続は力なり?(チガウ