pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

誕生日、おめでとう自分。ありがとう自分。

 はい。今年の誕生日はお盆連休前ですので、松坂屋あたりのデパ地下で、お高い総菜を購入して飲んだくれてみたいと思います。翌日が平日の年は、そんなことできないからネ・・・と特別感を出してみる。

 今日は仕事はたぶんないに等しい筈なので・・・メーカーが値上げ価格表を送ってくる可能性もあるが、それを基にしてのお客さん宛て値上がり価格表は、もう残り時間でやるという事にする(つまり休み明けにやる

 んで、あんまり特別感のない読み終わったもの。

 

 つまり江戸時代の幕藩体制が、どういう災害マネジメントをしていたか、という話で、室町期までの為政者は他人事風味。実際のケアは村落単位や良くて地頭ぐらいまで。戦国期になって地域『国家』という概念がなりたち、領民の生活存立が国主の天から課せられた責務となりますが、これは領民生活の保障というより、戦争遂行能力の維持に力点があるみたい。

 豊臣政権は人身売買の禁止を打ち出しますが、これも労働力流出を禁止する面が強く、人権的な見地とはいいがたい。江戸幕府体制になり、鉢植え化された大名が、つまり地域社会から遊離した存在があたかも赴任してきたサラリーマン的に地域を支配するという体制になりました。主に譜代大名が、ですが。

 この本の著者によると江戸時代の大名屋敷を始めする武士の家屋敷は、基本的に公儀、つまり幕府からの拝領物であり、つまり官舎扱いであったと。そして領地も自力で切り取った、というより公儀からの拝領物であり、いずれはお返しする予定で領地を支配するという観念が江戸前期に確立したらしく、つまりお返しする時には、頂いた時以上の状況にしなければならない。災害で崩壊させるなどとんでもない。なので藩は身銭を切って領国維持を指向する、というお話。読んでいて、なんか私有物ではなく公有物という観念が、共産とかそういう意識に近いのではないかと思ってしまった。

 しかし領地替えが頻繁な譜代大名は、どうせすぐに移転するのだからと領地支配に身を入れず、外様大名は領地替えそのものが少なく江戸後期から幕府財政悪化により、その援助もなくなれば自力で富国しなければやっていけないと、幕末の雄藩化が始まるという話。

 著者はヨーロッパ的な封建制度を想定していると、日本の幕府支配は理解できないとゆーてますが、確かに私有財産の観念が、動産はともかく不動産には及んでいないような感性は、ヨーロッパとは違うと思いましたね。

 誕生日と関係ない本の話でした。