pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

最初から誤字

  昨日試しで書いてみた記事のタイトルからして誤字ですよ。テキトーな自分らしいですねぇ。HAHAHA・・・

 自分の日記はだいたい読んだ本の感想とか、観た映画の事とか多いのですが、それに使用していたAmazonとか楽天の商品画像がこちらでは使用できないので、何か思いつくまでは文章だけになります。味気ないですかね?

 野尻抱介著『沈黙のフライバイ』

 ハヤカワ文庫版です。なんかね、まったりとハードSFを読みたいときにいいですね。ハードSFってだいたいハラハラドキドキか、陰鬱な結論とか、眉間に皺寄せながら読むイメージが強いのですが、こちらは、ほのぼのした感じで読めます。ほっとします。

 

 天野忠幸著『松永久秀下剋上

 最近図書館で見つけたらとりあえず借りているのが平凡社の『中世から近世』という日本史シリーズなんですが、その一冊です。天野さんという方は現在では三好家や松永家の研究の第一人者という感じですね。

 この本を読むと松永久秀という男の認識が変わります。NHK大河ドラマで『真田丸』が放映されたのは凄くいい、と自分は思っているのですよ。『表裏比興の者』とか言って信用されない戦国の梟雄と評価される人物は、大勢力の狭間にいて「明日はどっちだ?」と足掻いている人物が多いと思います。この松永久秀もそうでして、前半生は摂津の土豪層から譜代家臣を父の代で失った三好長慶によって見いだされ、能力と活躍の場を与えられ、当時の無責任な足利将軍とその秩序に挑戦した主君長慶とともに畿内政界で活躍。下層から一気に最上層の武士階級に登り詰めます。

 そして後見人を務めた若君三好義興と主君長慶の死後は隠居しますが、三好家家臣団での主導権争いに敗れ、足利義昭派として行動するのですが、それも大和国支配に彼を利用しようとする足利義昭が、方針転換し宿敵である筒井順慶に乗り換えた事により一変。信長の支配下に入った後も彼の直臣である原田直政が大和を統括している間は従いますが、原田戦死後、その立場に筒井順慶が据えられるとなると反旗を翻し、そして滅亡します。

 彼らには彼らの譲れないものがあり、また松永久秀は最後まで忠実な三好長慶の家臣でした。

 まぁ灰汁の強い悪人の方が人気があるのでしょうけれども、ちょっとその評価は悲しいなぁと思いました。だって腐〇子の方がこの本読んだら、絶対三好長慶松永久秀のBL本を書いちゃいそうな、そんな雰囲気ですからねぇ。