タイトル書いてから、あ、Bonnie Pinkの曲に『四月の雨』ってあったなぁ、と。あ、YouTubeにはなかったわ。割と好きだけどアルバム曲だしなぁ。
久しぶりの雨とともに今日は冬のような気温だそうです。なかなか今年を最後に処分するセーターを捨てられない・・・まぁいいけど。
昨日図書館で発刊されてから一年半ほどで、ようやく塩野七生『ギリシア人の物語 新しき力』を借りる事ができました。巻末に『歴史エッセイはこれで最後だから』と書いてみえて、読者に感謝を表明してみえます。そっか、塩野さんの認識では小説ではなくエッセイだったのかな。ま、それが妥当かも知れません。小説というには想像部分が少ないので。
ベストセラーではないけれども、出版社に継続して仕事契約をもらえたのは、読み続けてくれる読者がいてくれたから、と書いていらっしゃいます。しかしベストセラーというものが少なからぬ部数をただ買うために買い、読まれる事なく終わるコレクターアイテム、もしくは見栄の為の小道具と化しているなら、塩野さんの作品がベストセラーでなくても五十年作家活動が行えるほどの読者を得たという事は、本当に塩野さんの作品に身を通し、考え、身に着けていった人々が多いという事かな?とも思ったりします。
まだ『ギリシア人の物語 新しき力』を読了していませんが、塩野七生という作家は、自分にとって十代後半から現在まで、三十年に渡って読み続け、興味を与え続けてくれた方でした。今でも新刊や借りた本が手元にないと思えば、すぐ傍らの本棚の、一番手に取りやすい位置にある『ローマ人の物語』、それもカエサルの周辺時期を読んでいます。ま、今は久しぶりに『悪名高き皇帝たち』なんですけどね、読んでいるのは。
最後の歴史エッセイという作品を読んでからこういう事は書くべきでしたが、まぁ他に書く事もなしなので、早手回しに。
一年半遅れですがお疲れさまでした。そして、こちらこそ、解りやすい形で西洋史に触れる機会を下さって、ありがとうございました。大なり小なり影響を受けている自分を見つけて、意外に思ったり納得したりしています。これからも大切に読ませていただきます。
再読する事が珍しい人間なので、あたしゃ(書かなきゃいいこと