pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

酒と映画と、読書と惰眠(少し散歩

 そんなGW後半戦でした。珍しい事にTRPGボドゲをやった日が一日もない。

 その理由は、録り貯めておいた映画を消化したいというのがありましてね、しかも一本三時間越えという映画の三部作でありまして、こいつは時間を確保しないと絶対見れないぞ、と。一日休みなら幾らでも見れるぢゃないと思われるでしょうが、日頃TVを見ない自分は部屋にTVを置いておらず(こういう時、購入しておけば良かったと思う)、リビングは両親のくつろぎの場で、迂闊に両親、特に父親の前でTVを見ようものなら、画面に向かって罵声が飛んでくるという有様で、ゆっくり映画に没頭できないものですから、彼らが寝静まった時間に見るしかない。そうなると十時過ぎに見始めたら三時間越えの作品だと終了が午前一時過ぎになり、下手をしたら就寝が午前二時・・・翌日予定があるなら休日だろうと午前六時半に起きなければならない(ブラウザゲーのデイリー任務のせい)ので、そんな事をやっていたら身が持たない。なら、予定を入れなければいいぢゃない!!そんな感じのGWでした。はい。

 んで最近翌日が何も予定がなかったら葡萄酒一本とつまみを山ほど用意して映画を見る事が日常化していまして(太るもと)、午後三時半過ぎから付近のコンビニをはしごしてつまみを探すというのがGW中の日常でした。だいたい行って帰るのに歩いて三千歩から五千歩圏内にコンビニ各社があるのでネ。今回それでローソンと炭焼き鶏(塩味)とセブンイレブンの塩サバが個人的にあたりだと感じました。また変わるかもね。

 さてそうまでした長編三部作映画はこちらです。

 

ゴッドファーザー コッポラ・リストレーション ブルーレイBOX [Blu-ray]

ゴッドファーザー コッポラ・リストレーション ブルーレイBOX [Blu-ray]

 

  これで三部作全て入っているのですかね?1945年頃から1970年代まで、マイケル・コルレオーネという人物に焦点を当てたマフィア・ファミリーの物語です。テーマ曲が有名な奴。第三部は1990年で、確か映画館でバイトしていた時分に公開されていたと思うのですが、当時はなんとなーく見なかったのです。二十代前後の自分は初心なので。

 今回見て、やはり加齢した後に鑑賞して正解だったと感じましたね。そこにあるコルレオーネ・ファミリーの悲劇的傾向のある物語に、入り込む事もなく、ある程度距離を置いて観る事ができたので。

 これ、その後の映画の演出に結構影響を与えているような気がするので、機会を設けて是非見ていただき来たいのですが(なるべく動じない年齢になってから)、今回デフォルメされているとはいえマフィア・ファミリーの物語を見て思った事は、日本の中世武士団や、古代ローマのパトリオーネクレメンティス(だったかな?)もこんな感じだったのではないか、ということ。

 古いタイプのマフィアって相互援助組織みたいなところがあって、『名付け親』を中心に相互援助していく貧困地域の自発的に組織だったりします。公的な権威や秩序は自分たちを守ってくれない。そんな底辺の人々が結束し、自分たちの生存権を守る。その為のメンツであり、誇りであり、容易に定職につけない故の犯罪行為であったりします。

 このコルレオーネ一家も、邪魔者を消したり脅したり、という犯罪行為をしながら日常的に営むのは売春やカジノあたりまでで、麻薬にまでは手を出しません。それが貧しい人々を食い物にする行為であると知っているからで、その為に激しい戦争を行い、傷つき、敵対勢力ボスを全て排除した後にニューヨークからラスベガスへ拠点を移します。そして稼業はひたすら表の、『綺麗な』事業を目指すのですが、軋轢を実力で排除していく手法は変わらず、三部最後の悲劇へと結びつきます。

 主人公のマイケル・コルレオーネはひたすらまっとうな道を望むのですが、しかし気がつけば自らの手を血に染まっていく・・・その矛盾が悲しく切なく・・・第三部はコッポラ監督自身の為につくってしまったと述べていますが、興業的に成功していなくても、あの物語はあれで良かったのだと思います。

 時間とって一気に見て良かったです。

 他の作品については、また明日以降。