pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

書き忘れていたわ

 宇宙戦艦ヤマト2022での敵方、ガトランティス・・・白色彗星帝国は古代文明が残した戦闘種族・・・異星人をヒューマノイドと呼んでいるところからすると、自分たちはちゃうねん、と言いたいのだろうけれども、形状は紛れもなくヒューマノイド・・・なのですが、どうもね、そのヒューマノイドが愛故に持つ欲望により宇宙を破滅に追いやる。だから抹殺処分するネ。みたいな論法で動いているようで、それで、あ、アレステア・レナルズのSF小説とか、これとかも同じネタだなぁ、と思い出しました。

 

天空の防疫要塞 (ハヤカワ文庫JA)

天空の防疫要塞 (ハヤカワ文庫JA)

 

  正直、前半の破滅機械との攻防はいまいちでした(個人の感想)。文章中でも人類が宇宙で生活する上で起こす、ある事象を破壊し、つまり宇宙に進出した人類社会を破滅させる『災害』のようなものと定義され、つまり、人間同士の葛藤はあんまり語られない・・・語られても少年小説みたいな語り口で、どーにもって感じだったのですが、後半に入って、その破滅機械との戦闘を乗り切り百年単位が経過し、『災害』が過去のものとなり防衛機構である『防疫要塞』が無用の長物・・・どころか重荷になっていると人類が認識する時代になってから、俄然面白くなります。

 言うなれば利権争いの結果、防災機構が立ち枯れ状態で、人類は互いの利権確保にしのぎを削り、後退局面に入っている。そこへコールドスリープ状態から目覚めた前半の主人公たちが現れて、防災機構再建とともに、利権争いをする人類たちに棹さしていく・・・みたいな?

 読み終えた後、後半は自分好みで面白いけど、前半がなぁ、と考えて日記に書きませんでした・・・書かなかったよね?んでなんか連鎖反応的に思い出して書いてみた次第。

 どーでもいいけど過去の文明が仕掛けた悪意って、純粋な意思だけで惑う事のない存在の方が真実味があるよね。万年単位で宇宙破壊活動するなんて、頭が固くないとできないと思うヨ。だから必死で愛を否定するヤマトのガトランティスたちは、ドラマになるけど真実味は薄く感じるよーな、気がする(あくまで個人の感想です