pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

読んだもの色々

 先週買ったものを順繰りに。

 

 少女漫画というカテゴリーだとは思っていませんでした。チラシで興味を覚えたので。架空の北欧っぽい世界で、半島の真ん中あたりを支配する比較的小さな王国が舞台。先王が亡くなり、未成年とはいいながら王妃所生の王子が存在するのに、南の王国出身の王妃は摂政として実権を握り続けたまま。何故か王子には十分な教育も授けず半ば軟禁状態。それに焦りを感じた王子と側近は、まずは外国語の習得から、と「目立たず」「外国語に堪能」な主人公少女に白羽の矢を立てるが、彼女は召使を母とする先王の私生児を義兄に持っていた、という話。その義兄が若くして(二十代だろう)国会議員になるほどで、王妃の妨害を受けつつも領民の役に立つインフラ整備したりしている青年で・・・

 このあたりの設定から、あ、少女漫画だ、と理解。主人公少女の身内だけど血縁者ない関係者が多く生えてくるところが、乙女ゲーっぽい。

 しかし解せないのは、本来なら自分の権力の源泉になる実の息子の王子を飼い殺しにしようとしている王妃の行動。少女漫画的な展開優先で、ただひたすら王妃は中心人物の邪魔をするだけの人物なの?それにしても実兄が治める南の王国に対して戦争を吹っ掛ける準備をしているって、どういう事なの?本来なら自分の権力を担保する源泉を悉く否定するような動き・・・これが気になるので次巻も買う予定です。恋愛未満の主人公たちのいちゃこらは、まぁいいや(え

 

 次巻が最終巻らしいです。歌劇団に憧れ、学び、一員となり、引退していく女性たちのエピソードがつづられていて、その気になれば延々続けられる素材ですが、それを五巻にしてしまうオチが気になります。まぁ一巻分溜まるのに、三年ぐらいかかっているから、まぁ、それもあるのかなぁ。日常系の話って結構好きなのです。

 

 最初はこれの感想を最初に持ってきて、題名を『百合百合戦記』にしようかと思っていましたが、自分がこの作品にそこまで思い入れがあるのかな?と思ったらそうでもないと思いなおしたのでやめました。

 超小型の人工ブラックホールを基幹にした人工知生体『星霊』が宇宙船のコントロールには欠かせない銀河世界(なんせ光速の十倍で高次元空間をぶっ飛ぶシロモノ)兆単位の人類が天の川銀河中心部に住む時代で、人類起源の星、地球を中心とする星系で『星霊』が反乱を起こし人類を抹殺。それに対抗する圧倒的多数の人類勢力と、それでもなお『星霊』を対等な知生体として権利を認める主人公勢力。それらが敵味方に分かれて戦う銀河戦争が主題なのですが・・・なんかねー・・・今年の大河ドラマ後白河法皇さまに言わせたら、登場人物の演出が「薄っぺらいのぉ」とか言いそうなチープさなんですわ。

 これは設定があまりにもハードだから落としどころとして星霊は美女美女ばかりで、何故か人類の宇宙船の指揮官も女性が多く(意図的に女性を採用している勢力もある。理由はまだ明かされていない。というか、国家元首のフーリングっぽい)、んで軍人さんで宇宙船を管理する立場の連中は、宇宙船を実際に動かしている星霊とカップリングになっているので、親しくなると百合百合雰囲気になるよね、という。そういう描写を多くしているせいなのか、それとも無理やりな緊迫感を出そうとしているのか、どうも『薄っぺらく』感じてしまう。

 同じように美男美女のアーヴたちが登場する『星界の戦記』シリーズではそんな事は感じた事がないのは、人物造形の好みなのかな。三か月連続発刊だというので、まぁ星霊の運命は気になるけれど・・・続刊を買うかどうかは、その時本屋の棚で見たら決めます・・・