pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

請求書と値上げ通告第一弾を発送

 第二弾は月末です。今やれ?いや、ええやん(ええのんか

 午後一時過ぎに配達に出かける予定なので、それまでの三十分間で日記、書いちゃいます。まったりです。

 

  昨年から何かの話題になっている香港の歴史、ちゃんと読んだ事なかったなーっと思っていたら、この本が出るまで通史的な本は日本語本ではなかったそうです。おやおや。

 どうしてかというとイギリス植民地時代を肯定する立場と、中国へ返還された事を肯定する立場と、まぁ主義主張によって偏りが生じる為で、なかなか普遍的な立場の歴史というものがなかったらしいです。んでこの本は比較的中立的な立場の人が書いたというもの。

 この三十年間あまりの事しかイメージしないと、香港って昔から民主主義社会かと思ってしまうのですが、1990年代後半に入るまでのイギリス統治下は現地人やハーフの人たちに政治的発言権は少なく、返還される直前になって慌てて民主化されたという・・・泥縄ですね。

 それに民主化、中国返還された後でも投票結果が民意に反映されているとは言いきれないですよね。北京の意向に反すると罰せられるのですし。あたりまえの事ですが香港は水資源とか中国本土に依存しているから、完全に独立するのは難しいですわな。

 中国という存在は、地方の独立を阻止する目的で中央政府が存在しており(つまり力づくの国家保持)、絶えず外敵、外圧を欲しているように見えます。また地方の欲求にこたえ続け、問題処理能力があると示し続けなければ地方が分離独立する危険を抱え込んでいます(『愛国心』に訴えて国家の結束を訴え続けているけれども、それを強調し続けなければならないとは、逆に『愛国心』による紐帯が政府が期待するほど強くないともいえる)

 現在香港の民主化要求勢力は、恣意的につくられた法律によって締め付けられていますが、逆に言えばイギリス統治時代も似たような弾圧は数多く起こっており、それでも香港は存在し続け、経済的な影響力を持っていました。

 今回はアメリカが香港に対する経済的特権を否定する動きを見せ、諸外国と中国とを経済的に結びつける拠点としての香港が、否定されようとしています。どうなるんだろう?香港は香港として成り立ち続けるのか、それとも大陸中国の一地方に包含されてしまうのか・・・

 まぁ今回の件で中国は台湾への平和的アプローチを後退させた事だけは確かなのでしょうね。