pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

請求書は午後から

 今時間があるから起こしたいけど、さすがに18日の伝票を切る可能性がなくなってからやらないとあかんよね。二度手間はなるべくしたくないし・・・自分が書きしくじったら二度、三度の手間はかかるが(あ

 昨日は結構本を買いました。今日も隙あらば本屋に走りたいです。そんな願望を胸に感想を。

 

犬釘を撃て! (アクションコミックス)

犬釘を撃て! (アクションコミックス)

 

  最初は購入するつもりではなかったけれども、なんか煽り文句が気になって買いました。大陸横断鉄道を建設する人々の話です。イメージはシベリア鉄道建設なのかな?大陸での覇権確立を望む国家の肝入りで始められた事業らしいのですが、現実は行政の矛盾が現場に押し寄せている状況。投入される労働力は他では役に立たないようなはみ出し者ばかり。保障はなく、ケガは多く、横流しや横領が絶えない腐敗した現場。その責任者の罪状を探る為に、汚れ仕事専門の男が当局に雇われて人夫として現場にやってくるところから物語は始まります。

 確かに現場責任者は厳しい。しかしそれは労働者たちの安全を守り、物資の無駄をなくし、作業を効率化するものでした。また不正や横流しは確かに存在したけれども、大怪我を負い、補償もなく解雇されるだろう男を雇い続け、それがバレれば退職金として密かに渡す為のものでした。別に現場責任者が正義感に溢れている訳ではない。与えられた現場を効率よく、問題なく運営していく為には、組織がやってくれない事を個人の裁量でやるしかなかった。しかしそれは事業が不調である事の原因にされ、スケープゴートとして処分される理由となります。

 やるせなくなるのは、実は現場責任者と彼の不正の証拠を探るよう工作員に銘じる政治家がかつては同じ現場の仲間であったということ。政治家は現場の意見を政治に反映させるつもりで転身したのに、いつの間にか政治の暗部に染まり、かつての仲間を生贄に、踏み台にしていこうとしていること。そしてそんな政治家とは別の事を考える工作員。ラストは・・・期待を裏切らないです。

 切ないなぁ。切ないなぁ。そして登場人物は野郎か、おっさんばかり。

 切ないなぁ・・・

 

  中二病的パワーを持つ事が強者、支配者の条件とされている社会だと、性格的に問題がある奴が台頭してしまうのかね?という世界観ですね。いやー、ほんとに、脳筋女子が大変爽やかで、彼女がいないと物語全体が苦しいばかりになりますねぇ。すまん。顔や姿は覚えているが、名前が覚えられない(あ

 前巻では訓練生は問題児ばかり、と思っていましたが、それが可愛らしく思えるような犯罪者が訓練生の中にいましたねぇ。こいつは恐らくラストまで生き残らないでしょう。ああ、こいつが〇ろされるところが見たいなぁ(オイオイ

 まぁまだ主人公たちは実戦参加しないと思うけれども、なんとなーくそうは言っていられない破滅的な出来事が起こりそうですね。にやにや。次巻が楽しみです。