pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

何でこんなに眠いのか・・・

 この土日、昼食を食べ終わったあたりから午後四時ぐらいまでが随分と眠たくて眠たくて仕方なく、その時間はほぼほぼ居眠りをしていたという・・・ああ廃人間って感じ。

 おかげで二冊用意した読書本は一冊しか読み終える事ができませんでした。はぁ。

 一応金土の晩は録画しておいた映画も見ましたが、金曜日の晩は、15禁ぐらいのエロサスペンスな、グリムの『白雪姫』ベースの現代もので、元ネタを知らないと「なんぢゃこりゃ」って感じのオチでしたね。主人公の『白雪姫』相当の若い女性にあんまり感情移入できなかったナ。『七人の小人』相当の老若男たちと肉体関係だったりプラトニックだったりの違いはあるけれども自由恋愛関係になって、まぁ『女』としての生活を満喫していて、それに嫉妬した義母が(不自然なほどに)原作重視の白雪姫殺しを試み、一旦成功したかに見えたら義母はスカーフというかショールというのかに蠟燭の火が燃え移って焼死(したかのような見せ方を)し、白雪姫の方は白馬の王子相当は現れず医療機関で一命をとりとめて七人の愛しい男たちに見守られる、というラスト・・・解らん事はないけど、まぁヨーロッパの映画で、身も蓋もないよなー・・・義母に同情してしまうのは何故だろう・・・

 土曜日の晩は頭空っぽで見えるアクション映画でした。こっちは最後まで意識を失わずに見れたな。アクション映画は偉大だな!(オイ

 そして読み終わったもの。

 

  もう一つ金曜日に読み終えたものがありましたが、それよりもこっちを先に書きます。グデーリアンというのはドイツ国防軍装甲師団の生みの親と言われ、『電撃戦』を実践、演出した男です。この本は、まぁ自叙伝に惑わされてはダメだよ、みたいな内容ですね。

 HOI4とか第二次大戦をモチーフにした戦略ゲーで彼は有名人なのですが、過大評価されているよなー。という気配は感じていました。そしてこの本を読むと、やっぱそうなんだーっと。戦車を中心にした多兵種による共同戦術を確立した人物として、彼は戦史上の重要人物ですが、ドイツ装甲軍団の創設者の一人ではあっても、彼一人がその立場にあった訳ではない、と。プロイセン大土地所有者階層出身であり、国粋主義であったりスラブ人、ユダヤ人への蔑視から自由ではなかったし、ある意味ナチス・ドイツを生み出した土壌に彼自身も育まれていたので、戦時中のナチスの犯罪行為も積極的に参加しなくても、見て見ぬふりをしていましたし、また卓越した戦術家ではあっても、どうしようもない近視眼的視野しか持たず、戦略家としては話にならないという評価も、さもありなん、という感じ。

 ヒトラーに迎合していても最終的にできない戦争要求を繰り返すヒトラーと衝突して解任されたのは本当ですが、別にそれが積極的な反ナチスに繋がりはしなかったし(だいたい「当然」と思っていた節がある)、戦犯に問われなかったのは米軍にとってその戦術家としての手腕が、来るべきソ連との戦いに参考になると判断されたからで(また本人も積極的にそれを喧伝した)、戦勝国による裁きなんてこんなもんだよねー、という感じですよ。

 比較的早くに彼が亡くなったのは、ある意味良かったかも知れません。『英雄』のメッキがはがれるのにさして時間はかからなかったみたいですから。ただ日本ではそんな浸透していないみたいで、なので彼の本質を知る為には、自叙伝よりもこの本の方が良いと思いました。