pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

六月はなんか

 先週までは割とバタバタしていたのですがねぇ。今週からなんか、暇な空気が流れてきましたナ。それをいい事に日記を書いてしまうですよ。

 

  画業四十年だそうで、おめでたうござります・・・こういう言葉使いも、わかつきさんの影響だったな、あっしは。

 高校時代に読んでいた、わかつきさん最長編の漫画(いうて全五巻)『So What?』が大変好きでして、妹が購入していた『LaLa』という月刊誌で、これを楽しみに読んでいましたね。高校一年生の時の、たぶん隣の席の女子も『LaLa』を読んでいましたが、彼女は『So What?』が「一番つまんない」と言っていて、ちょっとショックを受けましたね。別に好きでもなんでもない子でしたが、確か彼女は『Cipher』が好きだったかと。イケメン双子モデルが交代でお互いを演じているって漫画でしたね。まぁ少女どストライクでしたが、自分は双子それぞれが抱える苦悩とか悲運とかが割と好みでした。妹から単行本引き取ったな。

 あ、いけん。『So What?』の話でした。少し不思議という意味のSFで(と自分は解釈している)あんまり自己表現せず、昼寝ばかりしている主人公の阿梨が好きでしたね。決して優等生ではないのに勉強ができる。好きだから、というキャラ造形が今まで出会った事がありませんでした。秀才は優等生と決まっていましたから。自分もですね、好きな教科は成績が良かった口でして、好きではない教科はボロボロでした。そして今も好きな歴史やら物語やらは書痴だよな、いや一歩手前か?というぐらいに読んでいます。こうやって日々の日記ネタになるぐらいだし。

 わかつきさんの音楽紹介みたいな、雑誌掲載時には広告が入っていた枠にエッセイみたいなコメントが当時の白泉社のコミックスにはありまして(今はどうなんだろ。気にしていない)、それが当時の自分の聞く音楽に繋がっていました。ZABADAK(上野洋子さん在籍時代)やムーンライダース(マニア過ぎて周りで知っている人を見た事がない。エヴァのキャラデザをしてみえる貞本さんとか、アーティストで好きな人がいるのは知っている)を教えてくれたのは、わかつきさんでしたし。

 心温まる系の漫画が自分のチョイスに入っているのは、たぶん、その影響なんでしょうね。扉絵で阿梨が「にへ」って微笑むんだから何だか微妙な笑顔が好きでしたねぇ。

 そんなわかつきさんの画業を振り返りつつ、新作漫画も入った本でした。

 そして個人的にわかつきさん系譜に繋がっている気がする方。

 

  『うる星やつら』と、わかつきさんテイストを足して二で割ったような感じかな。可愛い中に毒が仕込まれている気がしていて、同人誌も購入していました。小さな薄い本なので、どこにいったか解らんものも。こうやって冊子にまとめられるなんて、ああ、コミック・ビーム系の編集さんはスバラシイ。ナンセンスな笑いが得られますので、肩の力を抜きながら悪意も感じたいという贅沢な方は、どうぞ。