pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

痛い。

 左足踵裏のイボ治療は長期化して久しいのですが、昨日は噴射される液体窒素の量がいつもの1.5倍ぐらい(個人の感想です)。えらい長く噴射されましてね。悲鳴を上げるのは負けを認める事、と妙な意固地を張りまして我慢したからかな。おかげで歩くのがつらい。靴を履くのもつらい。早く凍傷?が引いてくれないかなぁ。

 そんな事はまったく関係ないのですが読み終わったもの。

 

  あ、絶版なんだ。前回は十年ぐらい前に読んだのではないかと・・・もっと前かな。遺伝子学が発達した未来で、ヒトよりも少しだけ劣った亜人に全ての差別を背負わせて社会の平穏を保っていた時代。まぁパンデミックに対応できず、世界規模の動乱、核戦争が起こり『人類は衰退しました』状態の中南米が舞台。科学技術を保存していた都市が群雄割拠状態の諸国家を制圧していく過程で、過去のスーパーな人口知性を巡る事件が話の筋ですが、言ってしまえば、不老長命の業を背負わされた亜人たちの復讐劇に父娘、父子の愛憎からみあっているという感じ。つまり親子ものとして昨日の本とつなげられるなぁ、と思っていたのですが、思いの他ナポレオンの話題は字数を稼げました。

 不死身の兵器だったり、人口知性への唯一のアクセス権だったり、亜人たちは様々な人間の業を背負わされて生み出されており、あるものはその復讐の為に生きていて(復讐といっても人間に対するというより、自分が世代を超えて過去を生きた記憶を持ち続ける『呪い』を断ち切る為にやっている感じ)、あるものはただひたすら自分が愛する者の幸せを願う為に破壊や殺戮をまき散らしたり、ひたすら切ないエピソードの連続なんですよね。

 このシリーズ、結構好きなのですが、発表が新しいほど過去のエピソードにさかのぼっていく、というのが、ちょっと個人的に好みではなくて、いつか時系列順に読みたいな。全て文庫化してくれれば叶うかな、とか、ぼんやり考えているうちに忘れてしまって・・・あ、2012年に出たものまでは読んでいます。はい。

 気が付いたら2021年でしたという。久しぶりに読み終えて、あー、なるほど。そっか。こういう読後の後味だったから購入を躊躇ったんだなぁ、と思い出しました。『グアルディア』は文庫化されていたのに何故購入しなかったのか。続編の文庫化待ちをしていたんだろうなぁ。一括して買ってやろうと。

 まぁ別のシリーズで昨日それをやらかしましたがね。完結している訳ではないし、なんなら著者はお亡くなりになってしまったけれど。でも図書館には入らないだろうと思ったので、その本は文庫版が出たのを機に買いました。それの感想はまた今度。

 思い付きで購入した古いSF小説に今かかりきりなのです。はい。