pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

ドロシイ殺し

 ようやく読みました。

 

  文庫版が出たのは先日ですが、存在は知っていたので。だいたい本はハードカバーとか大判は買わないので(最近歴史関係の書籍は購入しているな・・・)、文庫版が出るのを待っていたのですよ、はい。

 この「~殺し」のシリーズに取り上げられるという事は、自分が思っていた以上に膨大な続編があるとは思っていましたが、巻末に記載された全シリーズ・・・ほぼ読んだ事ないものばっかりや・・・と愕然としました。『オズの魔法使い』のシリーズって、こんなにたくさんあるのね。だからこの『ドロシイ殺し』の登場人物たちも、知らない人が半分以上・・・ま、そんなの気にならないぐらい話にのめり込むというか・・・この「~殺し」シリーズに唯一通しで登場する蜥蜴が、想像を絶するほど『アホ』なので、その会話にイライラするのですが、今回はその蜥蜴の相手を腹を立てずにしてくれる少女が真っ先に殺されず探偵役を務めている事が、救いにはなっています。んが、さすが小林さんの作品です。ラストは、うぎゃあ!!薄々感づいていたけど、やっぱりそうしちゃうのかー、って感じでしたね。

 つまり、ホラーテイスト謎解き小説がお好きなら読むべきと言う事です。そして今回のラストからすると、一応シリーズテーマは蜥蜴が最初にいた「不思議の国」に戻る事になったようですが、著者が物故されていらっしゃるので次回の『ティンカーベル殺し』がラストです。また文庫版が出るのが待ち遠しいです・・・図書館には入らんよな?

 

  『グアルディア』のシリーズです。全部読んでいたと思っていましたが、あ、この本は再読ですよ?たぶん『ラ・イストリア』だけ読んでいない・・・かも。全て文庫化したら購入するつもりだったのかな。それが成し遂げていないという事は、この『ミカイールの階梯』が文庫化していないからかも。たぶん。

 舞台は中央アジアで『栄光のソ連邦』を引きづっている共和国と変質したイスラムみたいな教団が、馴れ合いの対立をしながら相互依存し、紛争やら密輸やらテロやらの問題を引き起こしながらも小康状態で存在している状況。後退した文明化、過酷な環境となると、だいたい社会的、家族内での少数派、弱者を抑圧する方向になるのですが、この教団もご多分に漏れず、女性の権利は著しく狭められていて、それに反旗を翻したものが失敗し、混乱が生じたところから物語は始まっています。

 ま、上巻なのでね。千文字超えたし、後は下巻を読んでから(前振りで終わりかい!!