pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

再読です

 林譲治さんの『AADD』シリーズ、『ウロポロスの沈黙』は文庫本で持っており、『ストリンガーの沈黙』は地球対AADの戦争の話なので図書館借りて結構再読しているのですが、この本はあんまり再読しておりません。

 

  たぶん異星人コンタクトものとして、異星人だけでなく人類同士、人口知性、未知の形態の知性体との様々なコミュニケートの難しさが主題になっているからかな、と思います。結構コミュ障気味な人なので、意思疎通のもどかしさをセンシティヴに受け取ってしまうのかも。

 自分、『機動戦士ガンダム』は好きなのですが、世界観を共有していないガンダムものと、「人が解り合えば争いがなくなる」と主張するニュータイプものが苦手でして、ガンダムものは「なんでガンダムを持ち出すのか、物語として整合性が感じられないや」と思うし(商業的必然性は理解するけど)、ニュータイプものは「人が解り合えたら、また違う問題が発生するから、やっぱり争いはなくならないさ」とか考えているから、お子様の考えとか思って忌避してしまうのでしょうね。

 でも理解しえないけれども、理解したいと思う気持ちが大切だとは思っていて、日常的な相手に寄り添う気持ちを失わなければ、争いが起きても妥協点とか、説得するされる論点があぶりだせるのではないかと思うのです。

 久しぶりに読んで、そんな事を感じました。あと、この本の登場人物、どちらかというとコミュ障傾向の人が多いな・・・やっぱ、コミュニケートの難しさが主題なんだよね?

 

  ひと月前ぐらいに購入していました。ポーランド出身で新海誠さんのスタジオ勤務を経て、今はフリーのイラストレーターをしていらっしゃるそうです。なんかね、こういう細密な静物、背景イラストって好きなんですよ。地図を眺めて街並みを想像するのと同じ気持ちで、建物の中の構造を想像したりするのが好きです。最初に目を惹いたのは下記の夜景を扱ったイラスト集だったのですが、内容的には『店構え』の方が楽しかったです。『夜行』の方は美しくも神秘的で幻想的で、背徳的な匂いも感じる背景画という感じで、さらっと眺めてしまったのですよね。

 個々の建物が描かれている方が、自分は楽しくなっちまうのかな?