pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

読み終わったもの、ありマス

 『かき氷ありマス』みたいな気持ちで題名をつけましたが、『冷やし中華始めました』と同じかも知れない。でも自分は『冷やし汁なし担々麺』の方がいいです。どーでもいいけど。『冷やし汁なし担々麺』・・・食べてないなぁ。食べたいなぁ・・・

 それはさておき読み終わったもの。

 

 新キャラの後輩ちゃんは声優かと思いましたが文芸担当・・・というか脚本のブラッシュアップ担当でしたね。小説書いているってそういう事か。あとは、官公庁がバックについているなんちゃら推進の大会の内側みたいなものが。まぁ想像できたけど。そういうとこに参加している著名人って、そういう傾向があるよね。作品評価の危うさって、自分が見たいものの押しつけになる場合もあるから、自分の好みを押し付けがちになってしまうし。このエピソード終わったらアニメ第二期とかもいいんぢゃない?とか書いたりしてみる。

 

 個人的に、歴史解説動画とかの元ネタ論文で取り上げられている馬部隆弘さんの記事が気になっていました。馬部さんの論文集が近所の愛知県図書館に見当たらないので。

 この方、戦国期の細川氏を研究して見えて、そこから細川家家督相続争いから浮かび上がっては消え、最終的に三好長慶に繋がる畿内覇権を握った人々が、どうやってのし上がっては消えていったのか、を論述されているみたいで、あ、少なくともこの本ではそういう事を書いて見えました。

 目から鱗なのは、細川高国(野州家)と細川澄元(讃州家)の延々と、続く細川家の戦いで、あっちについたりこっちについたりで勢力を拡大する武将たちの説明が上手くいかないのは、彼らが本質的に両属している視点から見ないと判らないということ。つまり両方の細川家に伝手、人脈があるからこそ、優位な方に味方し、その度に利権を拡張して、勢力を拡張する。それが出る杭状態になると袋叩きになって消えていく、という感じ。それどころか細川家のみならず、畠山家にも属したり、というか幕府に属していて、その幕府内の勢力を泳いで自分の勢力を保持、拡張しており、帰属意識が一つの大名家中に収まっていなかったのではないか、という。

 そういわれないと木沢長政という武将の存在は説明しづらいです。もともと畠山尾州家だったかな?に属していた男が、いつの間にやら両細川家にも地位を築き、河内、大和、南山城に勢力を拡大。ところが自分が主体的に動いていなかった争いに関与したら、気が付いたら孤立してして、一族諸共滅ぼされてしまったという。

 数年にせよ畿内で覇を唱えながら、あっという間に消えていった勢力で歴史オタクでも名前ぐらいしか知らない存在。自分も上記の流れぐらいしか知らない。

 畿内戦国期の分かりづらさは、家中、領国単位にまとまり始めた東国と異なり、幕府の存在が大枠で存在し、その中での利権争いがメインだから、領土という単位よりも利権をいくつ集めたか、みたいな視点がないと分かりづらいって事なんですかね。

 このあたり、もっと説明してくれる文章を探したいです。