『鎌倉殿の13人』で源氏兄弟最後の生き残り、阿野全成がお亡くなりになりました。夫婦のやり取りが、実衣が具体的に全成の最期を知りたがるシーンとか、物凄く良かったです。
んで、来週から『比企の乱』になっていくのでしょうが、ここまであからさまに敵対心をむき出しにしていてる北条家と比企家。吾妻鏡だと北条家を舐めプしていた比企能員が、少数のお供のみを引き連れて時政邸に談合に赴いて打ち取られ、その混乱から比企家が立ち直る隙を与えず北条側が比企一族を滅ぼしてしまうのですが、こんなに互いに警戒しあっているのに、そんな状況、どうやってつくるのだろう?それともまったく違う演出にするのか。それを含めて楽しみです。
んで読み終わったもの。
原著者急死、作品フィーバー。版権争いの末、他の著者によるシリーズ継続という展開の第一作目。原著者の設定はそのままに、全十部という物語の展開は引きつかず、現著者の構想で続くという、日本の作者お亡くなりにともなう作品継続形態とは異なっている点が重要・・・かも?個人的には原著者の三部作だけでも、まぁヨカッタかなーっと思っていたので、続編を追う気持ちはあんまりなかったのですが、まぁこんだけ時間が経過したし、読んでみようと思って借りた次第。
ラスボスはリスベットの生き別れの二卵性双子の姉妹ですね。何でも自分でやってしまう。足りないのは他人への信頼感というリスベットとは対照的に、外見から何から他人を篭絡し、コントロールする事に長けた妹。姉はDV親父を〇す事しか考えてなかったけれども、妹はそれを他人を支配する力と理解し、他人の人生を破壊しながら生きていくという。典型的なファムファタールですかね?
割と壮大な話ですが、風呂敷は結構あっけなく閉じられた印象。今回は双子姉妹の名乗り上げ、みたいな事件で、二人の過去を詳述した為に紙幅がとられて序章という印象が強いです。国際的な色んな組織が顔見世し、今回一番被害を受けただろうサヴァン症候群の少年すら登場がありそうな予感がする。
あと、敵役がぶっ飛ばされる物語を読んでいて思うのですが、こういう物語で、例えば『ガンダム』におけるシャア・アズナブルのような、一概に憎むことができない複雑な仇キャラというのは、そうそう出てこないものなのですかね。自分的には、最終的には対決する事になるけれども、まるでチェスや将棋の対戦相手のように善悪ではなく利害や勝敗だけを競い合うようなキャラが好きなのですが、そういうキャラが登場する物語って難しいですかね。単純に憎むだけの存在ではないという敵役というのは。
続編を読むかどうかは、図書館にあるかどうかって事でー(あ