pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

誕生日

 おめでとう自分、ありがとう自分。毎年恒例のやりとり・・・一人でやっているから、一人遊び・・・ソリティアって書くとなんか雰囲気あるな!!ただの気の迷いだけど。まぁそんな儀礼を済ませまして、いつもの日記に戻ります。誕生日色は三行か短いな(書いているのはお前だ

 

 誕生日という個人的お祝い日になんとも不穏当なタイトルの漫画の感想を書く訳ですが、まぁ仕方ない。

 東西両大国の狭間で生き抜く小国をヒロイズム感ゼロというしょっぱい状況で描くという、アタクシの好みどストライクな漫画でございます。ネタもね。前回は偶発的な国境紛争でしたが、今回はお経済問題の話。戦時下で下落した自国通貨を、国内的には地代、対外的には西の大国の保証で担保するというアクロバティックな方法で流通させているのですが、国内政治は常に東西両大国の影響下で分裂傾向。鎹になっているのは首都の存在、みたいな状況。東の王国の武力行使から国土を守れたのは西の連邦の武力な訳ですが、西の連邦が経済的植民地支配を目論んでくる事は一般国民にも肌感覚で理解されており、「助けてくれるのは理解するが、イヤ」という感情が東部の、王国系住民を中心にあるという・・・

 なので前巻まで政権を担っていた首相は、あまりにも連邦に接近しすぎたという事で(戦時内閣で立ったので、首相本人も物凄く客観的に物事を見る事ができ、続投はないと早々に理解している)降板、東西両大国は選挙結果を自国の思惑に沿った形にしようと暗躍します。主人公たちは軍の防諜機関ですが経済的に連邦の保証を失えば破産しかねないと理解しており、何とか連邦よりの政権樹立を願いますが(選挙工作も視野に入れたけれども、大きく四つに分かれる政党の目論見をコントロールする事は叶わず、観察に切り替えている)、結果はどこも過半数を確保できず連立政権を組むしかない。選挙結果で第一党に躍り出たのは首都、都市部を支持層にする政党ですが、この党首が八方美人的で言質を取らせず、曖昧なままで交渉するので、王国寄りの政党と連立しますが・・・発言がアレなままなので、各勢力は不満不満・・・地味なんですけれども、いやぁ、一触即発の状況は変わりませんねぇ。

 今回は荒事が引っ込んだので主人公サイドの動きが見えづらかったのですが、次巻はどうなるんでしょうね。解りやすいクーデターとかしたら両大国の介入とかになるし、信用ならねー政治家が首相になったからってクーデターなんていちいち起こしていたら国内の平穏が維持されないし、この状況、防諜機関の軍人さんとしては、どう動くのでしょうかね?楽しみです。