pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

チキン五本

 昨夜父親が飲みに行ったので白葡萄酒一本空けたのですが、KFCでチキン五本で千円なんてキャンペーンをやっていたので購入したですよ。んで一、二本食べて残しておこうと思ったらですね、他のつまみがそんなに量を用意しなかったからか、気が付いたら五本全部食べていましてね・・・良く解りませんね(オイ

 アルコールで食欲リミッターが外れるのですが、こんなに外れるとは思わなかった・・・反省(しているのかな

 さて読み終わった本が溜まっているので、それを消化していくであります。

 

 ある意味、現代まで続くスペイン国内の独立運動の遠因・・・みたいなものです。まぁ『平成の大合併』でもそうでしたが、求心力のある自治体、国家が連合を形成するものの中にいて、それが良くも悪くも牽引する形を取らないと、共同体も国家もまとまりにくいという、そういう例ですかね。アラゴン連合王国という存在は、カトリック両王による統合でスペインという国が誕生するまで、つまり中世晩期までイベリア半島の地中海側にあった集合体でして、そもそもの始まりであるアラゴン王国とバルセローナ伯領が婚姻で一つの家系の下に集まったのですが、名称とは異なりアラゴン王国の影響力は小さく、現在でも大都市であるバルセローナを中心とする地域の方が経済力があること。その後、歴代の諸王は自分の財産、まぁ力を富ませるべく所領を婚姻や戦争、買収で増やしますが、シュタウフェン朝が断絶してアンジュー朝となったシチリア島の領有権を婚姻から得たところから躓きます。敵対するアンジュー朝はフランス王家の親王家。はい。大国フランスとの戦争がもれなくくっついてきます。アラゴン王国は内陸、山間部の小国。他の地域は経済的には豊かですが、逆を言えば商業都市支配層の力が強く、王の意のままにはなりません。劣勢な経済力で二十年も争い、勝利してもシチリアなどの新所領は、支配力が弱いからこそアラゴン王家を支配者として選んだ訳で、ちっともアラゴン王家の財布の助けにはならない・・・

 カスティーリャのイザベル女王と結婚したアラゴンのフェルディナントが、なーんで正式なカスティーリャ王ぢゃないのにカスティーリャを支配していたのか、解るかな?そうだね。カスティーリャアラゴンと違って集権が進んで王様が財力も軍事力も握っていたからだネ!!

 よく言えばアラゴン王国の諸地域は独立心が強く、今でもスペインから離脱する声がありますが、カスティーリャからすれば、勝手な事ばかり言って統一国家の旨味だけ持っていく。そんな感じですかね。

 どっちがいい事なのか、部外者には解りません。地域の自由を認めれば、国家としての求心力が低下し、小規模な財政国家は国の運営、防衛もままならなくなります。しかし国家の理不尽には反対の声を出していかなければ、自分たちの生きる自由は制限され続けてしまいます。つまり生きる楽しみが減ってしまう。自由と秩序のせめぎあいは、ずーっと続くのでしょうね・・・